大学進学を考える 日本と米国、二つの国で学び暮らす選択
コロナ禍を経験して社会は大きく変わった。日本社会も例外ではない。未来を見据えて、グローバルな大学進学の選択肢の一つとして、米国と日本で自分たちのルーツを生かす学びについて掘り下げる。
体の痛みや凝りをはじめ、靭帯や腱の損傷、肩が回らない、腕が上がりにくいなどの筋肉と骨格系の症状は、体の衰えによって起きることがほとんどです。これを私は機能運動障害と呼んでいます。
私たちの日常生活は、実はけがの連続です。歩く、走る、階段を上るなど、体は動くたびに組織に細かな故障を起こしています。組織は壊れては再生を繰り返し、健康な状態を維持しているわけです。このサイクルがうまくいかず、特定の場所に負荷がかかると、組織が故障して痛みだし、他にもさまざまな症状につながります。腰痛や肩凝りも、体を支える/使いこなす能力の低下、つまり体の機能運動障害によって起こるのです。
意外かもしれませんが、体をどう使えば筋肉骨格系のけがが起きるかという「けがのメカニズム」は、アスリートも運動習慣がない人の場合も基本的に同じです。
例えば腰の椎間板は、腰を曲げてねじる・圧迫するといった動きが故障のメカニズムです。これを繰り返せば、健康で腰痛とは無関係の人も、いずれ椎間板が壊れて腰痛になるリスクがあるということです。
ただし、どこまで組織が壊れると痛みが出るかについては、決まりがありません。レントゲンや磁気共鳴画像装置(MRI)検査の画像が示す組織の故障と、患者の痛みの訴えが一致しないことが多いのも、これが理由です。
アスリートと普段運動しない人は、「どれくらい負荷がかかるとけがをするか」という点で異なります。日常的に運動しているアスリートは、多少負荷がかかったくらいではけがをしません。普段からトレーニングを繰り返し、体の機能運動性が高い、つまりけがに対する守備力が高いからです。それでも、持っている守備力を超える負荷がかかると、故障してしまいます。
自己治癒力を高めるため、アスリートは十分な睡眠とバランスの取れた食事により、徹底した健康管理も行っています。これは自己治癒力、言い換えれば体のリカバリー能力の重要性を熟知しているからです。
対照的に運動しない人は、わずかの負荷でけがをする傾向があります。守備力が低い上に、睡眠不足、食事の偏りも加わってリカバリー能力が衰えれば、それも当然の結果です。
同じけがでも、アスリートの場合はトレーニングのやり過ぎが原因ですが、普段運動しない人の場合、主に運動不足による体の衰えが背景にあるのです。
お話ししたように、アスリートなどの一部の例外を除き、けがのほとんどは体の衰えによって起こります。けが予防のため、まずは低下した自己治癒力を回復させ、体をできるだけ元気な状態に保つことが大切です。
一番簡単なのは寝ることでしょう。運動し、食事も変えようなどと難しく考えなくても、睡眠不足の人は今日から8時間寝るだけで、ほとんどのケースで今より元気になります。実際、体重増加、2型糖尿病、高血圧、心臓病、メタボリックシンドロームなどさまざまな病気や不調のリスクが、睡眠不足によって高まることが、複数の研究で報告されています。どこから改善すれば良いか分からないのなら、まず寝ることから始めましょう。
次は食事です。必要な栄養を健康的な食事からしっかり摂取できれば、体が少しずつ楽になる様子が実感できるでしょう。
体の動かし方を学び、運動によって機能運動性を向上させることは、体の将来への最高の投資です。十分な睡眠とバランスの取れた食事で健康のベースを作り、運動に持ち込むのがポイントです。
私たちスポーツカイロ専門医は、アスリートの筋肉骨格系のけがの原因を診断し、他の専門医とも協力し、体にできるだけ負担のかからない方法で迅速な治療と回復を目指します。パフォーマンス向上のためのトレーニング、食事を指導し、長期的に動き続けられる体作りをお手伝いしています。こうした知識と経験は、一般の人の治療と健康管理にも有用であると感じています。筋肉骨格系の悩みは、何でもご相談ください。
※次回も、けがの予防策についてお聞きします。
仲野広倫先生
Hiromichi Nakano, DC, DACBSP
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全米に約400人いるスポーツカイロ専門医(DACBSP)の一人。
大正15年創業の仲野整體4代目。筋肉骨格系症状の低侵襲治療が専門。
著書に「世界の最新医学が証明する 究極の疲れないカラダ」「根こそぎ『疲れ』がとれる究極の健康法」(アチーブメント出版)がある。
2019年パンアメリカン競技大会米国代表チーム帯同。
2020年東京五輪米国代表チーム帯同予定。
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