紅茶をめぐる冒険
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歯と歯茎に問題がないかを調べることと、歯をきれいにすることの主に2つです。定期的な検診は歯と歯茎の健康を守るために重要で、アメリカでは通常年2回受けることが推奨されています。
例えば歯のチェックでは、見て分かる虫歯、または痛みなどの症状がすでにある場合はもちろんのこと、歯間などの見えにくい場所にできた虫歯も、歯科医師なら見つけることができます。場合によっては、口内のレントゲン写真を撮ることもあります。
歯と歯茎の境目にある溝(歯周ポケット)の深さを調べることで、歯周病のリスクも分かります。歯周病は歯周ポケットに溜まった細菌の塊(歯垢/プラーク)が原因で起こる感染性の病気で、現代人が歯を失う最大の理由です。
年齢、治療歴、生活習慣などによっては、歯のかみ合わせや顎関節に異常がないかを調べ、口腔がんなどの検査も行います。
子供の場合、歯や顎が正常に成長しているかどうかに特に注意します。虫歯があれば治療し、糖分の過剰摂取が疑われるケースでは、食生活改善について助言も行います。
保護者からよく聞かれることですが、いずれ生え変わるという理由で、乳歯の虫歯を放置するのはよくありません。口内に繁殖した細菌が、乳歯の下で成長中の永久歯に影響を及ぼすこともあれば、虫歯のせいで普通より早く乳歯を失ってしまうと、永久歯が生えてくるスペースを十分に確保できず、将来歯並びが乱れる原因になることもあるからです。
歯科検診では、毎日の歯磨きとデンタルフロスで取り切れなかった歯垢や、自分では取るのが難しい歯石(歯垢が石灰化したもの)を特別な器具を使って除去します。歯垢と歯石は虫歯や歯周病の原因になるので、専門家の定期的な清掃が必要です。
しっかり磨いているつもりでも、特殊な赤い染色剤を使って磨き残しや歯垢を調べると、人によっては歯が真っ赤に染まることもあります。歯の上手な磨き方やデンタルフロスの使い方を指導することも、歯科検診の目的の一つです。
歯科技術の進歩は目覚ましい。目に見えないような小さい虫歯も、口腔内高解像度カメラ(手前左の白い器具)で容易に見つけることが可能になった(写真提供:Trusty Dental)
口の中の異常をきっかけに、全身の病気が見つかることは珍しくありません。
例えば副腎の病気であるアジソン病では、歯肉や頬粘膜にメラニン色素が沈着することがしばしばあります。乳幼児に多い急性熱性疾患の川崎病は、舌がイチゴのように赤くなり、ブツブツが出てくるのが代表的症状の一つです。
唾液、涙、汗の分泌が少なくなるシェーグレン症候群も歯科医師が発見できる病気の一つです。中年女性でたまに見かける全身性の自己免疫疾患で、専門医師による血液検査を勧めたこともあります。唾液が少ないために虫歯にもなりやすく、進行も早まります。口内の治療後に傷口の治りが遅く、調べてみたら糖尿病だったこともあります。同じ粘膜にできた炎症も、口内に原因があるのかもしれないし、全身の病気が原因で起きているのかもしれません。
どんなに小さな虫歯も、早目に治療するに越したことはありません。歯の表面の硬いエナメル質にある虫歯は、日々の手入れでそれ以上の進行を防ぐこともできますが、いったん中の柔らかい象牙質に細菌が入ると、進行を食い止めるのは難しいからです。
レントゲン写真では小さく見える虫歯も、多くのケースで実際はその約30%も大きいことも分かっています。痛みや腫れが出てからではなく、虫歯は小さいうちに治療する方が、時間も費用もかからず、予後も良好です。
近年の歯科治療は、数十年前に比べて格段に安全で、痛みや不快感も少なく、これまで難しいと思われていた治療も簡単かつ迅速に行えるようになりました。定期検診の習慣化はもちろん、疑問や不安に丁寧に答えてくれる歯科医師を見つけ、自分の生活習慣や経済的事情などに合った治療計画を立て、納得してそれに取り組むことが大事です。それが歯と歯茎の健康、ひいては全身の健康につながります。
※次回からはトミー・リー先生に、小児歯科についてお聞きします。
トラスティー・デンタル
Trusty Dental
ホーチャン・フワン先生=左(Hochan Hwang, DDS=Doctor of Dental Surgery)、
グレゴリー・V・タミリアン先生(Gregory V. Tamirian, DMD=Doctor of Dental Medicine)。
一般歯科、審美歯科、歯周病治療、根管治療、歯列矯正、歯科インプラントなど。
タミリアン先生はグリニッチで25年以上診療。地元の信頼が厚い。
Trusty Dental
1212 E. Putnam Ave., Suite 2
Riverside, CT 06878
TEL: 203-637-1115
Trustydental.com
*日本人スタッフ常駐
介護のプロフェッショナルがアメリカ在住邦人に向けて、遠隔介護または親の介護とどう向き合っていくのかを
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