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6月24日、ついにニューヨーク州の非常事態宣言が解除された。新型コロナウイルスのあらゆる制限が解除となり、約1年3カ月ぶりに本格的に経済再開を果たしたニューヨーク。街は復活に向け着々と進んでいる。(取材・文/菅礼子)
新たなランドマークのオープンも満載
今後ニューヨークはどう変貌していく?
先月から、ニューヨーク市のビル・デブラシオ市長とNYC&Companyにより、ニューヨーク市の観光復活を促進する「NYC Reawakens」が開始している。これは3000万ドル(約30億円)を投資するマーケティングキャンペーンだ。いよいよ経済再開を果たしたことで2021年のニューヨーク市への訪問者数は3640万人になると予想され、新しい施設のオープンも相次ぎそうだ。NYC&Companyのスポークスマンに、今後のニューヨーク市の変貌、見どころを聞いた。
——パンデミック以降、新しくなったNYCの見所は?
9月6日のレイバーデーまでに1000万人がニューヨーク市を訪問すると予測していて、19年の夏の記録的な観光客数の半分以上まで回復しています。ラガーディア空港のターミナルBが改修し、ニューアーク空港のターミナルAが新しくオープンするなど、空の玄関も生まれ変わります。ジャビッツセンターも拡張され、ペンステーションもリノベーションされました。グランドセントラル横のサミット・ワン・バンダービルト天文台も10月にオープンします。
——多くのホテルもオープン予定ですね。
6月1日にグラデュエート・ルーズベルト・アイランドと7月1日にマルガリータビル・リゾート・タイムズスクエアがオープンし、さらに今年中にはエースホテル・ブルックリン、ヴァージンホテル・ニューヨークシティ、アマンニューヨークなど多くのホテルのオープンを控えているのも注目です。
——NYCの多様なコミュニティーを支援する取り組みも行っているそうですね。
ニューヨーク市全体の5つの行政区全ての多文化地域と観光体験を紹介することに取り組んでいます。アジアコミュニティーのサポートに関するリソースに加えて、最近市内5区のラテン系の遺産と文化にスポットライトを当てた新しいコンテンツ、「The Latino Experience in NYC」を立ち上げました。これは、2月に開始された「The Black Experience in NYC」に続くもので、それぞれのコミュニティーの多様性を祝い、市内全体で各種文化の体験を紹介していきます。これらのコンテンツには地元のビジネスリーダーのインタビューや地域の案内、食事の紹介なども含まれています。さらに、市内在住のアジア系アメリカ人と太平洋諸島民のコミュニティーにもスポットライトを当てるなど、今後1年を通じてより多くのコンテンツをリリースすることを楽しみにしています。
※6月30日現在 参考=ニューヨークタイムズ「Tracking Coronavirus in New York: Latest Map and Case Count」