巻頭特集

日本人がみたBLM運動 アメリカにおける黒人差別の知識を深める

日常からの小さな変化がはじめの一歩

BLMのムーブメントの激化によって、私たちの身の回りの小さなことにも変化が起きている。人種差別をなくすためのはじめの一歩は、些細なことから大きなことへと変化していくだろう。


1.あの有名辞書の「Racism」語意変更へ

辞書として非常に高い人気を誇るメリアムウェブスター辞典が「人種差別」の語意変更を決めた。ユーザーでもあり、最近ドレイク大学を卒業したケネディー・ミッチャムさんの指摘を受けてのことだ。現在の定義は、「人種は人間の特性や能力の決定要素であり、人種間の違いにより特定の人種が生来の優越性を持つという考え」となっているが、これが見直される。

2.「Aunt Jemima」ブランドが廃止へ

ペプシコの子会社クエーカーオーツが販売する、パンケーキミックスとシロップのブランド「アウント・ジャミマ(ジャミマおばさん)」のブランドロゴが、人種差別の歴史から由来しているとの見解から廃止される。「ジャミマおばさん」は家政婦の黒人女性を面白おかしく描いたキャラクターから来ており、人種差別への偏見に基づいているとされる。インスタントライス「アンクル・ベン」もキャラクターに黒人男性を使用しており、ブランディングの変更を発表。

3.大手美容会社が美白商品の販売禁止を決定

大手化粧品会社ユニリーバやロレアルは、スキンケア商品に関する「ホワイト」や「ホワイトニング」といった名称の使用を取りやめることを発表。アジア人に特に人気のホワイトニングラインだが、消費者が「白人のような白い肌が美しい」という偏ったイメージを受け取ことを危惧(きぐ)したものだ。アジアでは、「ホワイトニングの人気は白人への憧れではない」という意見もあるが、多様性を受け入れるグローバルなブランドイメージを保つための判断ともいえる。


あの人のこの言葉

オプラ・ウィンフリー
TV番組司会者兼プロデューサー

彼(編集注=ジョージ・フロイド氏)の家族や友人は、彼が「穏やかな巨人」だったと言います。彼の死は今、彼が巨大な魂を持っていたことを示しています。魂の大きさが影響を与える範囲によって決定されるのなら、ジョージ・フロイドの魂は強大です。#GeorgeFloyd

あなたの名前を話しますが、今回はあなたの名前を単なるハッシュタグにするようなことはしません。あなたの魂は、私たちが正義を求める叫びによって解き放たれます! (公式インスタグラムより)


ビリー・アイリッシュ 
シンガーソングライター

あなたの肌の色は思ったよりも特権を得ているの。それなのに、誰も肌の色で特権を得ていることについては言及しない。(中略)もし、みんなの命が大切なら、なぜ、黒人は黒いからといって殺されていいの? なぜ、移民たちが迫害されるの? なぜ、白人は他の人種にはない機会を与えられるの? (中略)なぜ、黒人は罪のない人々の殺人に対して抗議をすると犯罪者呼ばわりされるの? 分かる? これって白人の特権なの。白人の特権はヒスパニックの人たちに影響を与える? ネーティブアメリカンには? アジア人には? 1000000000000%、もちろん(与える)。(公式インスタグラムより)


ミシェル・オバマ 
法律家

人種と人種差別は、私たちの多くが対処することを学ぶことで成長する現実です。しかし、それを乗り越えたいと望むならば、さまざまな人種の人々が一つになることが重要です。私たち自身がどれほど善意をもって考えているかに関係なく、私たち全員、黒人、白人と誰でもこの人種差別問題に対峙し、根絶するという責任があります。こうした問題の解決は、自己認識の確認から始まり、違った経験をしてきた人々の話を聞くことから始まります。(公式ツイッターより)

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1248

この春はちょっと贅沢なピクニックを体験しよう

ようやく気温も安定してきた5月。晴れた日は芝生の上でピクニックするのが気持ちいい季節。ピクニックといえども時には一つおしゃれに盛り上げたいもの。ここ2、3年で急成長しているピクニックビジネスの実態を覗いてみた。ランチやスナックを用意して、さぁ公園へいこう。

Vol. 1247

我らのドジャース

大谷翔平選手の一挙手一投足から目が離せない。スポーツ報道でLAドジャースの名前を見ない日はない。5月1日現在の勝率・621でナ・リーグ西部地区トップ。そのドジャースが、5月末には対NYメッツとの3連戦、6月には対NYヤンキースとの交流戦で当地にやって来る。NYジャピオン読者としては憎き敵軍なるも大谷選手の活躍に胸が熱くなる複雑な心境。だが、LAドジャースの「旧姓」はブルックリン。昔はニューヨークのチームだったのだ。

Vol. 1246

人気沸ピックルボールを楽しもう

あちこちに花も咲き乱れ、4月に入りニューヨークにも春が到来した。本号ではこれからの季節、屋外でも楽しめるピックルボールを紹介する。テニスよりも狭いスペースで出来るピックルボールはここ数年、ニューヨークでも人気だ。