国内旅行で人気再燃 ハワイを満喫しよう ─ハワイ最新情報・前編─
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そろそろ外出自粛も佳境に。暮らしぶりにも変化が訪れる頃合いでしょうか。編集部は取材に行けない分、電話取材で入手した各地の「生の声」を、引き続きお届けしていきます!
第4弾は、ニュージャージー州フォートリー在住の小西一禎(かずよし)さんです。駐夫(ちゅうおっと)としてコラムを寄稿してくれた小西さんに、今度は主夫業以外のことを取材してみました。前回のレポはジャージーシティーという都市部でしたが、郊外にあたるフォートリーでは、取り組みや住民の意識にも違いがあるようです。
小西一禎(かずよし)さん
2017年末、妻の転勤に伴い、2児を連れて家族全員で渡米。共同通信社の同行休職制度を男子で初めて活用し、政治部記者を休職中。現在、主夫・駐夫。日経DUAL、プレジデントウーマンなどで、駐夫として感じたエッセー、キャリア問題について執筆。世界中の日本人駐夫約60人でつくるフェイスブックグループを主宰。先月、ニューヨーク周辺在住の駐夫でつくる「NY駐夫の会」(仮称)を立ち上げた。
一軒家に住んでいる家族連れが多いのが、ニューヨーク市内在住の人との最大の違いではないかと思います。庭やテラスがあり、そこで子供を遊ばせたり、大人も一息ついたりしています。我が家も先日、庭で今シーズン初のバーベキューをしました。基本的には車移動ですし、ある程度の濃厚接触は避けて過ごすことができています。
今までは、大好きなマンハッタンに住めないことを憂いていましたが、皮肉にも今回の騒動で初めて、フォートリー暮らしの良さを感じています。
車ですぐの距離に日系スーパーのミツワがあり、入店制限から、多い時は50人以上が外で列を作っています。回転率はいいですけどね。ミツワにはフードコートがあって、平常時は大盛況しているのですが、今は真っ暗で人気がありません。
とはいえ、スーパーや薬局で買い物をしている間はソーシャル・ディスタンスが保ちづらいので、車の中に戻って初めて、緊張から解放され、ようやく一息つけます。
フォートリーは中国・韓国・日本といったアジア系住民が多い地域で、やはりアジア人はマスクの着用率が高いです。特にニュージャージー州内でも初期に感染が確認された地域ですから、住民の危機管理意識も高く、浸透しているのもあると思います。
ちなみにアジア人が多いためか、感染拡大前から人種差別には遭遇したことはありません。
4月中旬の春休みを含め、学校に登校しなくなって10週間以上が経過しましたが、学校側で授業をライブ配信する用意が、まだ整っていないんです。機材や通信環境は用意があるはずなのですが…。
担任の先生が指定するオンラインアプリで課題をこなし、それを先生が採点する方式を取っているのですが、これでは基本的に保護者が付きっきりで教える必要があります。保護者への負担は相当なものですね。私は主夫なので、家事なども含めると、自分のために使える時間は寝る前の数時間だけです。
一方、土曜日に通っていたニューヨーク育英学園の補習校は対応が早く、テレビカメラ越しに同級生たちと授業を受けることができています。
ここ最近の環境の変化は、子供にも相当な負荷がかかっているはずですし、親として、自身のストレスを子供に気付かれないよう気を付けています。おかげさまで、夕食後の飲酒量が圧倒的に増えました(笑)。これは駐妻・駐夫共通の「コロナあるある」です。
(小西さんのストレス解消法は、こちらの駐夫コラムを参照)
これまで、フォートリーやその近郊に住む日本人は、子供を学校に送り出した後にハドソン川を渡ってマンハッタンに行き、自由な時間を過ごすことを楽しみにしていました。今は川岸から高層ビル郡を眺めて、思いをはせています…。
ニューヨークは州知事だけでなく、ニューヨーク市長も日々会見をして情報をアップデートしていますが、ニュージャージーは基本的に州知事がメインで、それぞれのエリアの最新情報は入手しづらいです。フォートリー市長が毎日記者会見するのも、現実的ではないですし…。
日本向けのニュース報道もニューヨークのことばかりで、ニュージャージーは「忘れ去られている」ように感じています。私は埼玉県出身で、東京には「永遠にかなわない」との思いを抱いているのですが、ニューヨークとニュージャージーの関係も、これに少し似ている気がします(笑)
一方で、自治体独自の試みも行っていて、例えばフォートリーでは誕生月の子供がいる家庭には、家の前で警察や消防車がパレードしてくれるんです。子供にうれしい配慮ですよね。
<トップ画像クレジット>
Photo by Andreas Komodromos (CC BY-NC 2.0)
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