教えて、荒木さん!

肌のピーリング、定期的にするべき?

女性の美と健康を30年以上研究している、コスメプラウドの荒木勝也さんが、素朴な肌の疑問や悩みに効くヒントを紹介します。


【質問】肌のピーリング、定期的にするべき?

若いときは体内にコラーゲンやホルモンが十分あるので、ターンオーバーが活発。新しい肌細胞がどんどん生まれ、古い角質を押し出します。しかし、閉経などによってホルモンが減少すると新陳代謝が劣り、押し出されずにたまった角質が肥大します(角質層化)。肌は膨張しないので、肥大化した分、角質層が真皮を圧迫してしまいます。できれば週1回、ピーリングで角質を落として、ターンオーバーを促すことが重要。

ピーリングに使われるのが、金やプラチナ。金が発するマイナスイオンが微弱な電流を流し、活性酸素を除去するだけでなく、角質を優しく押し上げます。ただし、「純金」でなければいけません。少しでも不純物が入っていたら、空気・水中の酸素を取り込んでさびて、シミ・シワを作ります。24Kでも要注意。最も純正な金は、「正一毛(しょういちもう)」と呼ばれます。

さびるといえば、オイルも選び方に気を付けたいですね。オレイン酸、リノール酸、ビタミンといった肌によい成分が入っているので、アンチエイジングなどにも使われます。最も酸化しにくいオイルが、バオバブ、次いでアルガン。椿、ホホバ、オリーブなどは安価ですが、酸化しやすいです。合成でなければ、大抵のオイルは害がないと思いますよ。

そうそう、最近やっと「抗糖化」も注目され始めました。糖分は肌を黄色くし、酸化同様、シミ・シワを生みます。これからは「抗糖」にも注目してください。

若いうちの肌ケアが、50歳の肌を左右します。50歳からは、肌の美しさが決め手。人生100年時代の今、すでに50代の人は、これ以上老化が進行しないよう、心掛けましょうね!

 

 

この記事は2019年に掲載したものです。

 

荒木勝也さん

コスメプラウドUSA社長。
大手化粧品会社での勤務を経て、2005年に同社設立。
10年より日本、18年より韓国でも事業を展開。
自らの知識と経験を生かし、毎年、美容セミナーを開催している。
cosmeproud.com(米国)
cosmeproud.co.jp(日本)

 

               

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