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1960年代に前衛アートの世界に 革命をもたらした4人の日本人女 性アーティスト

ジャパン・ソサエティー・ギャラリーでは、「アウト・オブ・バウンズ フルクサスと日本人女性芸術家たち」を開催している。

Yoko Ono performing Cut Piece at Carnegie Recital Hall, NYC, March 21, 1965 Photo by Minoru Niizuma © Yoko Ono

Various Artists, Fluxkit, ca. 1969. Digital Image © The Museum of Modern Art/Licensed by SCALA / Art Resource, NY

 

1960年代、ニューヨークを中心にアーティスト、作曲家、詩人のネットワークとして始まった前衛芸術運動のフルクサスにおける日本人女性アーティストの重要な役割に焦点を当てた初めての展覧会となる。同ギャラリーの全スペースを使用し、100点以上の作品を展示。本展では久保田成子さん(1937-2015年)やオノ・ヨーコさん(1933年生まれ)、斉藤陽子さん(1929年生まれ)、塩見允枝子さん(1938年生まれ)の先駆的な日本人アーティスト4人の貢献をフィーチャー。中でも1964年に上演された「CutPiece」と「Bag Piece」を含む、オノ・ヨーコさんの初期のパフォーマンスは見どころの一つ。様々なバリエーションで上演されてきた画期的な作品「Cut Piece」では、瞑想状態でステージに一人ひざまずいて、観客に衣服の一部を切り取ってもらうという参加型アートの新境地を開いた作品として今も語り継がれている。期間中は、ギャラリー内での観客参加型作品の展示やライブ・パフォーマンス、映画上映、シンポジウムなどの開催を予定している。

【期間】

2023年10月13日(金)〜2024年1月21日(日)

【入場料】

一般12ドル、シニア・学生10ドル、JS会員・16歳以下・障がい者および付添者無料

 

 

ジャパン・ソサエティー・ギャラリー

333 E. 47th St./japansociety.org

               

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