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ニューヨークで活動する注目の若手アーティストを紹介
ジャズギタリストの荒砂真也さん。多国籍で多様な文化が織りなす音楽の世界で、ジャズのみならずさまざまなジャンルのアーティストと演奏を共にする。私生活では、同じくミュージシャンの奥様と夫婦揃って同じバンドで演奏する機会もあるそうだ。現在は、2児の父親として、音楽と子育ての両立を楽しんでいる。そんな荒砂さんの「今と今後」を聞いてみた。
─ジャズとの出会いを教えてください。
12歳の時にギターを始め、高校生の頃に、仲間とロックバンドを組んで演奏するようになり、作曲も始めました。その頃から、ロックだけでなくヒップホップやR&Bなどいろいろな音楽を聞くようになり、ある日たまたま、ウェス・モンゴメリーというジャズギタリストのアルバムを購入して家で聴いてみたんです。もう衝撃的でした。「これだ!」と思いました。それから、ジャズギターの魅力にどんどんはまっていきました。
─日本での活動内容は?
以前、作曲と演奏の両方を手がけた『ハワイやすらぎカフェ』というミックスアルバムを作成したのですが、iTunesで1位を獲得しました。
他にも、カワサキFMでは1カ月間オンエアで使用してくれて、ラジオをかけると自分の曲がかかっているのが嬉しかったです。また、以前住んでいた阿佐ヶ谷駅商店街で、テーマソングを募集していて応募したら採用されました。商店街で自分が作曲した曲が流れていて、子供からお年寄りまでいろいろな人に聴いてもらえ、気に入ってもらえたことは、その後の僕の音楽活動にものすごくエネルギーを与えてくれたと思います。
─来米のきっかけは?
師匠であるジャズギタリストのスティーブン・カーディナスさんがきっかけでニューヨークに活動拠点を移しました。「いつか海外で演奏してみたい」という思いもありましたし、タイミング的にもよかったと思います。
スティーブンさんとの出会いは10年前、日本のコットンクラブに来日して演奏していた時で、初めて彼の演奏を生で見て感動しました。ライブ終了後に、彼に話しかけにいき、そこから仲良くなり、彼が日本で演奏する際は、毎回連絡をくれるまでになりました。彼が「ニューヨークで一緒に演奏しよう」と背中を押してくれたこともあり、移住を決意しました。昨年は、念願の共演を果たすことができて、またさらにモチベーションも上がりました。
師匠であるスティーブン・カーディナスさんと酒バー萩にて念願の共演ライブ
─実際にニューヨークに拠点を移されてみての心境は?
この街には本当にさまざまなスタイルをもっているミュージシャンがたくさんいて、日本では経験できない体験が普通にできます。私は、演奏する時に、「リズム」を常に大切にしています。以前、ハイチ人とバンドを組んでいただ時、いつも本場のハイチアンミュージックのリズムに圧倒され、自分的についていけているか心配だったのですが、メンバーに、「お前のリズム、すごくいいよ。最高だよ」と言われた時は、自分が今まで積み重ねてやってきたことを、すっと受け入れてもらえたような感じで嬉しかったです。
音楽に関わらず、人って自分が信じている物事やスタイルを突き詰めていく上で、不安に駆られる気持ちも少なからず出てくると思うんです。しかし、それが報われる瞬間の喜びは、何にも変えられないなと実感しています。
重厚感のある雰囲気が特徴のライブハウス「ザ・フラットアイロン・ルーム・ノマド」で演奏することも多いそうだ
─今後の展望をおきかせください。
作曲して未発表の曲がいくつかあるので、来年くらいにアルバムをリリースしたいなと思っています。日本では出会えない多様なミュージシャンがたくさんいるこの街、ニューヨークでしかできない音楽があるので、思う存分それを表現していきたいです。
Shinya Arasuna
広島県生まれ。4歳よりピアノを始め、12歳でギターを始める。高校時代からバンド活動を始め、高校3年の時にWesMontgomeryを聴いて衝撃を受け、ジャズを志すようになる。大学在学中より、 地元広島の老舗ジャズクラブLush LifeやBirdにてハウスギタリストを務めプロ活動を始める。
荒砂さんの音楽はYouTubeからも聴ける!→ こちらから
ライブ情報
日時:5月26日(日)午後6時〜8時30分
会場:Tomi Jazz
住所:239 E. 53rd St./TEL: 646-497-1254
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今年で20周年を
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