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17|Vol. 898|Friday, January 13, 2017 SPECIALIST@ Piotr Adamowicz/ Shutterstock.comA Q「スペシャリスト」へのA50Qテーマを募集中海外で生活する上で困ったこと、知 りたいこと、また現在直面している問 題など、スペシャリストに聞きたいこ とがある人は、表題を「スペシャリス ト 」と し て 、下 記 の メ ー ル ア ド レ ス ま で 質 問 を お 送 り く だ さ い 。ビ ザ 、保 険 、年 金 、起 業 の 話 、ま た は ど ん な 人に相談していいか分からないとい った場合も、ぜひ教えてください。「スペシャリストに聞く」係 reader@nyjapion.comAQINFORMATION450 Lexington Ave., 4th Fl. (at 45th St.)TEL: 212-687-7886FAX: 866-334-0321 reception@haracpa.com www.HaraCPA.comHara Yoshida AccountingA Q今回はファイリングステータスと控除の種類、合算申告などについて聞いた。 一方、税法上認められて 合算申告の場合は、夫婦 2人の収入を合計して申 告を行います。通常、定額 控除が適用されますが、不 動産の所有、モーゲージの 支払い、慈善団体への寄付、 仕事に関する支出で雇用 主から清算してもらえない 経費などがあり、これらの 合計が定額控除の金額を 上回る場合は、「スケジュー ルA(項目別控除)」で所得 税の申告を行うことも可 能です。複数のファイリングステータスに当てはまる場合は、最も税額が低くなるス テータスを選ぶことができる。いる6項目の実額を合計した控除の額が、定額控除の額を上回る場合には、項目別控除を選択することができます。項目別控除の対象となるのは、医療費、諸税金(固定資産税、州・市・外国所得税など)、支払利子(住宅ローンやホーム エクイティーローン)、寄付 〈おことわり〉 金、災害などから発生する 記事内容に関して当会か? 「Married Filing Jointly(夫 婦 合 算 申 告 )」「 M a r r i e dChild(寡婦、寡夫)」の五つ あり、この中から選択しま す。「世帯主」ステータスの 典型的な例は、離婚して子 供を扶養しているといった ケースです。結婚ステータ スは、その年の最後の日の ステータスがその1年間の 結婚ステータスとなりま す。「ファイリングステー タス」とは何です択 で す 。 フ ァ イ リ ン グ ス テ ー タスには「Single(独身)」( 世 帯 主 ) 」「 Q u a l i f y i n g Widow(er) with DependentタックスリターンのFiling Separately(夫婦別申 告)」「Head of Household最初のステップはフ ァイリングステータスの選 ファイリングステータスによって、タックスリターンの要件や控除の方法、タックスクレジットなどが変わります。複数のステータスに当てはまる場合は、その中から税金が最も低くなるステータスを選びます。 (dependent)として申告す定額控除(standarddeduction)と項目別 控除(itemized deduction)について教えてください。定額控除の場合は、個人、または夫婦ご とに所得から一定額が控除 されます。2016年の控 除額は、独身=6300ド ル、夫婦合算=12600 ドル、世帯主=9300ド ルです。損失控除などです。計士事務所は一切の責任を 負いかねます。詳細は各会 計士にご相談ください。人的控除(personal exemption)が認められるのはどのような場合で すか?収入がないか、少ない身内(通常は子供、 父母、親戚)の生活費の %以上をサポートしている 場合は、タックスリターン の際にその人を扶養家族ることにより、人的控除を 受けることができます。ください。合算申告(joint re- turn)について教えて合算申告とは、夫婦が一つのタックスファ イリングで所得税の申告を 行うことです。一般的に合 算申告の方が税額が低く なりますが、夫婦共に高額 の収入を得ている場合は総 収入が高くなり税率も高 くなるため、別々に申告し た方が税率が低くなる場 合があり、結果的に税額も 低くなる可能性がありま す。: タックスリターン2ファイリングステータス文化、習慣、法律も違う海外で暮らす上で頼りになるのは スペシャリスト。日常生活を送る上で必要となる、また気に なるテーマについて、さまざまなジャンルのスペシャリストた ちに話を聞く。吉田成巳公認会計士静岡県出身。自営業を営む両親の影響で 16歳から会計・税務を学ぶ。バルーク大学 会計学専攻。米国公認会計士(CPA)、税 理士(EA)。1979年に設立された原会計 事務所を引き継ぎ、現在、原・吉田公認会 計士事務所のマネージングディレクター。 JASSI理事などさまざまなボランティア活動 にも力を入れている。今今今今月月月のののテテーーーマママ::