Page 14 - NY Japion
P. 14
Friday, August 26, 2016|Vol. 879|14 INTERVIEWNY対談3039 77気になる二人の二人だからできる話がある。 気になるあの人たちが、 一つのテーマについて対談する。84テーマ走る馬越恭弘東京都出身。1977年来米。84年にNYCマ ラソン初出場(4時間32分1秒)。同大会には これまで30回出場、今年31回目の出場を目 指し練習中。自己最高記録は、55歳で出場し た2007年のフィラデルフィアマラソンの2時 間50分55秒。セントラルパークトラッククラブ 所属。山﨑武神奈川県出身。1983年に来米。85年に NYCマラソン初出場(4時間13分7秒)。同 大会にはこれまで28回出場。自己最高記録 は92年のNYCマラソンの2時間38分31秒。 米国陸上競技連盟公認コーチ、セントラルパ ークトラッククラブ、ニューヨーク中央公園走 友会所属。283831 3064を持つ馬越恭弘さんが、 「走る」をテーマに対談。思ったのがきっかけです。 馬越 私は年に渡米し 年間ニューヨークに住ん でいます。もともと運動好 きで、NYCマラソンはいつ か走りたいとは思っていま した。体力には自信があっ て、練習もそこそこに 年 に初出場しましたが、本当 に精魂尽き果てて...。それ で「もう二度とマラソンな んか走るまい」と心に誓い■□■――走るのを始めたきっか けは?山﨑  1983年にアメ リカに来ましたが、こっち は食べ物のポーションがも のすごく大きいから、いつ のまにか体重が増えてしま(笑)。NYCマラソンは、市 内5区、私が普段行かない エリアも回るのですが、1 回目の時に、どこの住民も 人種を超えて、応援してく れるのがすごく魅力に感じランナー馬越  お互い、もうやらな いと思ったのに、山﨑さん は 回、私は 回走ってい るんだから不思議だね。さ らに山﨑さんはベストタイ ム2時間 分 秒の記録 を持つ、当地在住の日本人 では多分最速ランナーだ からね。ました。山﨑  NYCマラソンの日 はニューヨークの特別な日 ですよね。住民が一つにな る日だと思います。あとマ ラソンの魅力の一つは世界 でもトップクラスの選手と 同じレースを走れること。 それはほかのスポーツには ないこと。それが魅力で、や められなくなります。 馬越  あとニューヨークは セントラルパークの存在が いろいろな意味で大きいで すよね。NYCマラソンに 触発されて走り出した人 たちの思いを呑み込んでく れる場所で、私もニューヨ ークにいてよかったと思い ます。一人で走り始めても、 何となく顔見知りができ て、あいさつするようになっ て、連絡を取って集うよう になるのもセントラルパー クがあるから。走るのは誰 でも始められるけど、続け るのは、やっぱり仲間がい るから。一人でやっていたら 私も多分こんな歳まで走っ ていないと思います。 ――これからの目標は? 山﨑  全米陸上競技連盟 のコーチの資格を持ってい て、現在も仕事としてでは ありませんが、高校生から 大人まで指導しています。 いままでやってきて、さま ざまな恩恵を受けたスポ ーツへ恩返し、というと大 げさですが、こうした活動 を続けていきたい。あと、娘 が大学で陸上部に入ってい ます。その娘とマラソンラ ンナーでもある妻と家族3 人で一緒にマラソンに出場 したいですね。馬越  私は今年 歳にな ります。やりすぎだと人か ら言われることもあるので すが、体が動く限り走り続 けたいです。新記録ではな く、その時々の自分のベス トを出すために、食生活か ら考え、体を労わりながら やっていきたい。そして、「あ いつが走ってるんだから俺 たちもまだ大丈夫だ」って、 そう思ってもらえたらうれ しいですね。山﨑武ランナー馬越恭弘山﨑  2回目の挑戦は2 年後でした。実は1回目の 後、もっときちんと仕上げ て出場すればよかったと後 悔したんです。それに、翌年 の大会で、知り合いが走っ ている姿を見て、うらやま しかったことが再挑戦に駆 り立てられた理由です。 馬越  私の再挑戦は翌年。 結局、人間というのは痛み を忘れて、いい思い出だけ 覚えているものですね  ランニングコーチの資格 って、「これはいかん」と。街 を持つ山﨑武さんと、ニュ でジョギングしている人を ーヨークシティー(NYC) よく見掛けたので、自分も マラソンに 回の出場経験 走って、体重を減らそうとました。山﨑  僕は高校まで野球 をやっていたのですが、走る のが嫌いでした。最初のこ ろセントラルパークを少し 走り始めて、人を抜かせる ようになって、そのうち公 園を一周できるようになっ て。タイムを計るようにな ると、「明日はもっと早く走 れるかな」と思い始めて。実 は今に至るのは、そう思い 続けているからです。ただ 僕もNYCマラソンを初め て走ったときは、もうやら ないと思いましたよ。「もっと早く走ろう」と思い続けて今に至る ―山﨑続けているのは仲間がいるから ―馬越


































































































   12   13   14   15   16