Page 14 - NY Japion
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若若者の日常チェック!者彼らは日常をどうやって過ごしているのか。 仕事場、オフの姿を追う。キッチンとフロア の架け橋になる のも仕事の一 つ。出勤したら、 一人一人に声 を掛けていく種類豊富なお 茶を提供する茶 菴。客からの質 問も多種多様 だが、サラさんは スラスラと答え ている12天気がいい日 は、ブッシュウィッ クの自宅から自 転車で出勤する ことも 。所 要 時 間はだいたい 30分とのこと推薦者のことばお客さまにとって居心地 よい茶菴となるように、毎 日一生懸命頑張ってい る彼女には、感謝の気持 ちでいっぱいです。マネジ ャーとして、また日系アメリ カ人女性として、これからT.I.C.グループ も活躍していってほしい オフィサー です。八木さくらさんサラ・ボランダーさん■福岡県生まれ。 生後10カ月でカリフォルニア州デイビス に移る。2015年コーネル大学環境工 学部卒業後、同年9月に茶菴に入社。 12月より同店のマネジャーを務める。Friday, June 17, 2016|Vol. 869|14 INTERVIEWNYで奮闘する 若者に直撃インタビューニューヨークで奮闘する若者たち。 その新しい発想、夢に向かって走 る姿は私たちを常に刺激する。 今、輝いている若者に熱い思いを 語ってもらい、また上司からの応 援メッセージも聞く。サラ・ボランダーさん 「茶菴」マネージャー――日本語はどこで覚えた茶菴に行ったけど、雰囲気 分で考えることも必要です が明るくなった」と言われ が、以前は一人で解決しよ た時はうれしかったです。 うとしていました。でも周のですか? 実は私は、福岡県生まれ。生後間もなくこちらに 事務所内での作業も多 囲の経験ある人にアドバイ 来ました。母が日本人なの いのですが、店に出ていない スを求めることも重要なん で、母から教わりました。 と見えないことがあるの だと気付きました。――茶菴で働き始めたきっ 貼り紙を見付け、そのまま 茶菴の仕事をやりたいと思 で、サーバーとしてお客さ ――今後の目標は? かけは? 店に入って、面接を受けて ったのも、幼いころから親 まと接する時間も大切に 茶菴ではお茶の他にお 大学を昨年卒業した後、 サーバーに採用されまし しんでいる日本文化にもっ しています。 本格的に昔から取り組ん た。去年の9月のことです。 と触れる機会ができると考 ――仕事で工夫しているこ菓子も提供しています。抹 茶パフェのような洋風のお 菓子もいいですが、ようか んやカステラなどの日本の 伝統的なお菓子をニューヨ ークでもっと広めたいです。できたダンスの仕事をした ――入社3カ月でマネジャ いと思いニューヨークに出 ーになったそうですね。 て来ました。とはいっても 昨年の 月からです。店 最初からダンスだけで食べ には日本人以外も働いてい てはいけないので、仕事を るので、日本語と英語どち 探していました。イースト らでもコミュニケーション ビレッジを歩いていた時、 が取れるということでマネ 茶菴で「従業員募集中」の ジャーを任されました。えたからです。日本語は話 とは? せますが、敬語が上手に使 お店では、たくさんの種 えないので最初は不安があ 類のお茶を出しています。 りました。でもそれが原因 お茶の木を覆って日光を遮 で話せなくなっては、本末 って育てるかぶせ茶は、甘 転倒だと思い直して、最近 みが強いとか、深蒸し茶は は考え過ぎないようにして 長時間蒸していて深い味わ います。 いがあるといった違いがあ ――マネジャーとしての仕 ります。それを何とか説明 事内容は? したくて、マネジャーになっ 店全体でみんなが同じ てからワインのように味を 方向に向かって仕事ができ 説明するリストを作りま るようにすることが任務で した。フルーツの名前の他、 す。最初に目標にしたのは、 「蜂蜜」や「潮の香り」といっ 店内の雰囲気を明るくす た具合です。そうすると、 ること。そのために朝来た お客さまが選びやすく、飲 ら、一人一人に声を掛けて、 んだ時の印象も違うのでは それぞれの調子を確認し と思います。 て、話を聞くように心掛け ――失敗はありますか? ました。お客さまに、「最近 トラブルの対処法は自