日本と世界のブックメーカーとスポーツベッティング

現在、世界で約1,301億ドルの収益があり、2027年までに1,6273,000万米ドルに成長すると言われるスポーツベッティング。この市場を牽引するブックメーカーとスポーツベッティングの特徴について解説します。

ブックメーカーとは?

ブックメーカーとは、日本で言えば競馬や競輪、ボートレース、海外で言えばカジノやサッカーなどのスポーツを対象として、ギャンブルサービスを提供する胴元・企業のことです。主に勝敗などを予想してオッズ(掛率)を提示し、どこに賭けるか(ベット)を募り、その結果によって予想を的中させた人に掛け率に応じて配当する仕組みを取っています。最近では、ゲームやカジノ、スポーツをテーマにオンラインで手軽に楽しめるエンターテイメントとして人気を博しています。

海外のブックメーカー

海外にはたくさんのブックメーカーがあり、特にイギリスでは1790年代に初めて競馬が行われたという記録もあり、歴史ある文化のひとつとなっています。その影響から老舗のブックメーカーも多く、1960年以降、政府公認の企業も多く生まれました。イギリスのブックメーカーは、日本の公営ギャンブルと比較して還元率が高いと言われており、パチンコが8085%、競馬が​​72.580%であるのに比べ、約95%となっています。現在ではオンラインで海外のブックメーカーに参加できるようになったことから、アジア、北米、南米など、世界各地にその人気が広がっています。

日本のブックメーカー

日本を拠点にブックメーカーを運営することはできないものの、現在では数多くの海外ブックメーカーが日本に進出しています。オンラインカジノがイメージとしては強いかもしれませんが、Jリーグやプロ野球など、日本のスポーツを対象として楽しむことができるスポーツベッティングもあります。もちろん海外のサッカーリーグや、日本ではまだまだマイナースポーツであるアメフト、クリケットなども対象として楽しむことができます。日本語対応も増え、ライブストリーミングで試合を見ることができるのも魅力です。

ブックメーカーの選び方

では、具体的にどういう点に気を付けてブックメーカーを選べばいいのでしょうか?各ブックメーカーが、多種多様な特徴を押し出してユーザーに選んでもらおうとしています。例えば「キャンペーンが多い」「日本語対応が充実」「入出金のタイプをいろいろ選べる」「オッズが高い」「オッズの種類が多い」「仮想通貨が使える」など盛りだくさん。他にもサッカー、プロ野球、テニス、競馬など種目別で特徴を出しているブックメーカーもあります。比較サイトでは様々な切り口で分析をして、安全・安心なブックメーカーを紹介しているので、活用してみるのも手です。

ブックメーカーの賭け方

ブックメーカーによって賭け方のバリエーションを用意しているところもあります。例えばサッカーで言えば、トーナメントで優勝国を予想する「To Win Outright」、1試合の結果に対してHomeDrawAway に賭ける「Full time result」、対戦チームのどちらが点数を入れるか・もしくは両チーム無得点かを予想する「Both teams to score」などが代表的です。他にも色々あるので、一つの試合でも予想の仕方ひとつで違った楽しみ方ができます。

世界を巻き込むオンラインエンターテイメントの波

本日はブックメーカーの中でも、スポーツベッティグ領域について解説しました。スポーツビジネスはここ数年で目覚ましい進化を遂げて来ました。スポーツを自分でやる、観戦する、以外の楽しみ方も次々登場しています。スポーツ×エンターテイメントが今後どのように変わっていくのか、目が離せないこの領域にぜひ皆さんも注目してみてください。

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