巻頭特集

屋外アクティビティーを 楽しもう!!

ニューヨークは夏の日差しに包まれ、街の人々は太陽の季節を楽しんでいる。夏だからこそ楽しみたい屋外アクティビティーを攻略し、アクティブな時間を過ごそう。(取材・文/菅礼子)


鉄板はニューヨークを感じられる
屋外アクティビティー

ニューヨークの夏は短い。冬が長い分、人々は屋外に出て思い切り楽しむのがこの季節だ。今回は夏のニューヨークで、少し足を伸ばして自然を満喫できる屋外アクティビティーを紹介する。

まず、遠出をせずともニューヨーク市内で楽しめる屋外アクティビティーは山ほどある。大都会の中での自然や、世界屈指の芸術を屋外スペースにて無料で楽しめるのはここニューヨークの特権だろう。

昨年に引き続き、ブライアントパークで行われる「ブライアント・パーク・ピクニック」は6月から行われている。このイベントはブライアントパークの芝生に座って「ニューヨーク・シティー・オペラ」や「カーネギー・ホール・シティーワイド」といった、普段は鑑賞するには高値のチケットが必要となる芸術を無料で見ることができるため人気がある。

同様にセントラルパークでも6月より「サマー・ステージ・フェスティバル」がスタート。1986年より続く歴史のある屋外イベントで、チケットを購入すると5つの行政区の公園で行われる100以上の無料コンサートを支援することにもつながる。

大人もはしゃげる屋外のディスコイベント

リンカーンセンターの屋外広場では、大人たちが楽しめるディスコイベントやダンスイベント、ジャズコンサートにコメディショーなど、さまざまな演目が用意された「サマー・フォー・ザ・シティー」が好評だ。同イベントは8月14日まで行われている。

リトルアイランドでも6月から9月まで、「ウィークリーシリーズ」として音楽やビジュアルアート、ダンスなど、子供も楽しめるイベントがめじろ押しだ。

ニューヨークの公園で世界トップレベルの国際色豊かな芸術に触れることができるのはニューヨークの夏のだいごみといえる。

景色を楽しみながらの
映画も最高

屋外映画鑑賞も夏ならでは。マンハッタンやブルックリンで行われるパブリックビューイングの映画はニューヨークらしい景色も堪能できる。ミッドタウンの「ルーフトップ・シネマ・クラブ」はその名の通り、ビルの屋上でサンセットから夜景までを満喫しながら映画を見ることができる。

ニューヨーク市では珍しいドライブインシアターで非日常感を味わう

特別なシチュエーションで映画に没頭することをコンセプトにしたこの場所で、パーソナルヘッドフォンを付けてデックチェアに座り、「ロミオとジュリエット」や「ティファニーで朝食を」など、クラシックでアイコニックな作品を鑑賞しよう。

また、車で乗り付けて車中から映画を鑑賞するのは、ブルックリンのウィリアムズバーグにある「スカイライン・ドライブ・イン」だ。車内から見る映画はまるでプライベートシアター。映画館や他の屋外シアターとは違った雰囲気を味わえる。駐車スペースは数に限りがあるため早めに場所取りをすることをおすすめしたい。ブルックリンサイドから見るマンハッタンビューは絶景。車がなくても、アウトドアシートも用意されているので安心だ。

ブライアントパークはアクセスもしやすく気軽に参加できる

               

バックナンバー

Vol. 1300

ガチなニューヨーカーには、必ずお気に入りのアイスクリームがある NOアイスクリーム、NOニューヨーク!!

ようやく初夏の陽気になってきたニューヨーク。メモリアルデーには冬場クローズしていたプールや野外イベントもオープンしました。昔からなぜかアイスクリームが大好きで、必ず地元に一軒はお気に入り店があるニューヨーカーたち。とっておきの新旧名店をご紹介していきます!

Vol. 1299

6月はイベント盛りだくさん ブラックカルチャーを体感しよう!

6月19日は米国の奴隷解放を記念する祝日「ジューンティーンス」。1865年の同日、テキサス州で奴隷として扱われていた人々に自由が告げられたことに由来し、19世紀後半からアフリカ系米国人のあいだで祝われてきた。2021年には米国の新たな祝日に制定。毎年この時期のニューヨークは、パレードやカルチャーイベントが目白押し。この機会にブラックカルチャーに触れてみよう!

Vol. 1298

私たち、なことてま

気になるビジネスを深掘りする連載企画。今回は、新たなプロジェクトに取り組むTICレストラングループ代表のボン八木秀峰

さんと、治療だけではなく健康維持のためのイベントも開催する

FuncPhysio(ファンクフィジオ) の理学療法士小崎裕也さんに話を伺った。

Vol. 1297

今話題のプランタンニューヨーク

今年3月下旬に、160年の歴史を持つフランスの百貨店プランタン(PRINTEMPS)が、ウォール街に米国初出店を果たした。「百貨店ではない」をコンセプトにした小売りの新時代を切り開く新しいリテールモデルを目指す、今号ではそんな話題のプランタンニューヨークの魅力を探ってみた。