意外と似ている? ニューヨークと日本のオンラインカジノ事情

※このページは、ウェブサイト「Online Casino Japan」が作成した文章を掲載しています。


 

アメリカではさまざまな州でゴージャスなランドカジノが、日常を離れたエンタテインメントの場として数多く存在している。筆者がカリフォルニアに留学していた時は、21歳の誕生日にラスベガスに出かけて行って「大人の遊び」を楽しむ友人たちも多かった。

だが新型コロナ感染症が猛威を振るい、カジノなどへの旅行が大きく制限されたこの2年間、そんなカジノのゲームを自宅のパソコンで、あるいはスマホなどのモバイルで楽しむことのできる、オンラインカジノへの注目が急速に高まったのはご存じだろうか。

〈日本からのオンラインカジノへのアクセスが急増?〉

昨年末、2020年初頭以降のコロナ禍の外出自粛を背景に、日本からのオンラインカジノへのアクセスが急増したとする記事が日本経済新聞に出された。それによると、オンラインカジノへのアクセス数は、20219月には3年前の100倍以上、1ヶ月あたりなんと約8300万回を記録したという。

日本では2016年にランドカジノを備えた統合型リゾート(IR)の設置も承認されているが、その議論の中で日本の社会全体として、カジノへの注目が高まってきていたことも背景にあるのだろう。ネット上には多くのオンラインカジノをレビューするサイトも、数多くひしめき合っている。

〈ニューヨークでのオンラインギャンブルの経済規模は?〉

一方のアメリカに目を向けると、ニューヨークの隣、ニュージャージーでは、アトランティックシティが東部のカジノ都市として知られ、2013年よりオンラインカジノを含めたオンラインギャンブルも合法となっていた。

ニューヨーク州はオンラインギャンブルを認める法律はなかったものの、20221月からオンラインのスポーツベットが本格的に合法化された。The New York Timesによるとその後213日までの5週間に24億ドルもの金額がベットされたとされ、早速ニューヨーク州におけるオンラインギャンブルへの熱の高さが証明された。

〈ニューヨークではオンラインカジノ合法化の動きも?〉

日本を代表するギャンブルと言えばパチンコと競馬だ。特にパチンコは日本独特のもので、筆者も来日した海外からの観光客に、パチンコパーラーの開いたドアから漏れてくるガチャガチャという音を前に、その正体を訊かれたことが幾度かある。

こういったギャンブルの存在が目に見えるところに存在している日本ではあるが、オンラインカジノ完全合法化への道が固められているわけではない。現在の日本の法律では、オンラインカジノは明確に合法とされているわけではない。上で書いたIR法案の下でも、合法的に動き出すのはランドカジノのみだ。

一方、日本の賭博法では、海外に運営元があり、かつ当該地域の法律に照らし合わせて合法的に運営されているオンラインカジノに、日本からアクセスしてプレイすることが明確に違法とはされていないのが現状だ。

翻ってニューヨークはというと、オンラインスポーツベッティングの合法化によって長く東西のカジノのメッカであったネバダ州、ニュージャージー州の数字を軽々と追い越し、その経済的メリットの大きさを早速証明することに成功した。

それに背中を押される形で、ニューヨーク州ではオンライン上のポーカーとカジノの合法化に向けた具体的な法案が検討されている。法案は本年度の予算案では実現不可能だったものの、法案を推し進める中心的役割を担い、ニューヨーク州競技賭博委員会の議長も努めるAddabbo上院議員は2023年度に再度、法案通過を目指す形だ。オンラインスポーツベットの合法化にも背中を押され、オンラインカジノ合法化の道はそう遠くないかもしれない。

オンラインカジノの合法化が比較的近くに見えてきたニューヨークと、まだ道は長そうな日本。マンハッタンと東京という、世界有数の大都会、そして独特の文化とテクノロジーの発信地を抱える場所で、それぞれがどのようなアプローチを取っていくことになるのか、今後も興味深く見守りたい。

 

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1243

お引越し

新年度スタートの今頃から初夏にかけては帰国や転勤、子供の独立などさまざまな引越しが街中で繰り広げられる。一方で、米国での引越しには、遅延、破損などトラブルがつきもの、とも言われる。話題の米系業者への独占取材をはじめ、安心して引越しするための「すぐに役立つ」アドバイスや心得をまとめた。

Vol. 1240

今年のセントパトリックデーはイル文化を探索しよう

3月17日(土)のセントパトリックデー(Saint Patrick’s Day。以下:聖パトリックデー)が近づくとニューヨークの街中が緑色の装飾で活気づく。一足先に春の芽吹きを感じさせるこの記念日は、アイルランドの血を引く人にとっては「盆暮れ」と同じくらい大事。大人も子供も大はしゃぎでパレード見物やアイリッシュパブに出かける。聖パトリックデーとアイルランド魂の真髄を紹介する。