アートを見に行こう

Fotografiska New York

編集部員がアートを巡る連載エッセイです。

編集部員A

■外国語学部を卒業し、写真専門学校へ。某新聞社系出版社の写真部を経て、フリーランスのカメラマン兼ライターに。現在、弊紙編集部で書いて撮って編集を担当。趣味は映画と犬の散歩。食べること、飲むことが大好き。


写真美術館、フォトグラフィスカで開催中の展示について先週書いたが、今週は美術館の魅力について書きたいと思う。館内に入ると、右手に写真集やインテリア雑貨が陳列され、左手にはバーカウンター、角でDJが曲をかけている。驚くのは、購入したドリンクを持って展示会場を回れること。午後9時まで営業しており、食事の後や仕事終わりにも立ち寄れるのだ。

最上階の展示場にはソファーや椅子が並べられ、カーペットが敷かれている。アートとして鑑賞するのはもちろん、写真をインテリアとして見ることができ、作品を身近に感じられる仕組みが施されているのだ。この日は、アンディー・ウォーホルやサラ・ムーンといった有名どころから、韓国出身のファッションカメラマン、チョ・ギソクや先週触れたジェリー・シャッツバーグなど、華やかな作品が並んでいた。ただ額を並べるだけでなく展示方法にこだわり、空間を楽しめるように工夫されている。

日本でもよく写真美術館を訪れたが、写真学生やカメラが好きなおじさんたちが集まる地味な空間というイメージがある(それはそれで好きではある)。しかし同館は、写真おじさんの域を超え、鑑賞者の幅を広げることに成功しているといえるだろう。写真の魅力を伝えるには「写真のことはよくわからない」という人にも間口を広げるべきで、そのためには展示空間そのものに魅力を感じさせるように仕掛けを作る必要があるのだ。写真作品についてわからない人も、空間そのものを楽しみに行くような気軽な気持ちで足を運んでほしい。

フォトグラフィスカニューヨーク 
281 Park Ave. S.
TEL: 212-433-3686
fotografiska.com/nyc

 

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