メトロノース鉄道に乗って行く 週末のプチお出かけ〜コールドスプリング編〜
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編集部員がアートを巡る連載エッセイです。
編集部員A
■外国語学部を卒業し、写真専門学校へ。某新聞社系出版社の写真部を経て、フリーランスのカメラマン兼ライターに。現在、弊紙編集部で書いて撮って編集を担当。趣味は映画と犬の散歩。食べること、飲むことが大好き。
家を一歩出ると、街のそこら中に掲げられ、さまざまな色、形をした記号が目に入る。信号機や駅の標示、道路標識など見渡せばきりがない。それらは一目見て誰もが瞬時に理解できるものなので、じっくり見ては立ち止まり、看板の材質やデザイン、そこに配置された経緯など、そのものについて思考を巡らせる人は少ないだろう。
効率性と機能性を重視したこの現代社会で生活する私たちに、ジャスパー・ジョーンズは旗や地図、数字、ターゲットマークなど、誰もが知っているモチーフを使って、物事を見る時、表層だけをすくっていないかと指摘する。アメリカの地図が描かれているが何やら様相が違うもの、3層に重ねられた星条旗、ターゲットマークの上から覗く、鼻から下だけ見えている人の顔…既視感のあるモチーフに、ちょっとした違和感をもたらす作品からは、普段目の前の事物を目で追うだけで、深く考察することをおざなりにしている自分に気付かされるのだ。
筆者自身、物事を伝える人間として目にするものにはしっかり向き合い、よく考えないといけないよ、と新年早々気合いを入れられた気分だった。
ジャクソンポロックといった抽象表現主義が主流だった時代に台頭し、後にアンディー・ウォーホルなどのポップアーティストに影響を与えたジョーンズ。彼自身、作品についてはあまり語らず鑑賞者の見方に委ねるというように、気軽な気持ちで足を運んでみてほしい。御年91歳で今もなお、現役で筆を握るジョーンズの作品から感じることは多いはず。
ホイットニー美術館
99 Gansevoort St.
TEL: 212-570-3600
whitney.org
【会期】2月13日(日)まで
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