コロナ禍で飲食店の入れ替わりが激しかったニューヨーク。パン屋においても新店が続々とオープンしている最近、こだわりのサワードウ生地のパンや個性的なクロワッサン、日本スタイルのサンドイッチなどが話題だ。今号では、2022年から今年にかけてオープンした注目のベーカリーを一挙紹介。
ジャズの聖地・ニューヨーク。毎晩この街のどこかで、ベテランから新人まで多くのアーティストが熱いセッシ
編集部員がアートを巡る連載エッセイです。
編集部員A
■外国語学部を卒業し、写真専門学校へ。某新聞社系出版社の写真部を経て、フリーランスのカメラマン兼ライターに。現在、弊紙編集部で書いて撮って編集を担当。趣味は映画と犬の散歩。食べること、飲むことが大好き。
地下鉄のグランドセントラル駅にもぐり、緑の丸で囲まれた4の数字を探す。今日は6ではなく4に乗る。ユニオンスクエアまで急行で1駅だ。ニューヨークに住み始めて間もない頃は、不親切な線路図と早口なアナウンスのおかげで目的地にたどり着くのにかなりの時間を要した。まだまだ住んで日は浅いが、これでも効率的に移動手段を選べるようになったと思う。
1930年にジョージア州で生まれたジャスパー・ジョーンズは、ある日星条旗を描く夢を見て、次の日にそれを現実にしたという。ジョーンズの描く星条旗はただのそれではない。巨大なキャンバスにデザインを描き、取るに足らない記事の新聞紙を敷き詰め、その上から絵の具と蜜ろうを塗り込める。労力を掛けて制作された作品は一見、愛国心の象徴に見えるのだが、実際には誰が見ても意味のわかる一つの「記号」として描かれている。
星条旗を見てアメリカの国旗だと瞬時に判断できるのと同様に、現代の都市には一目見て意味を読み取ることのできる記号であふれている。信号の赤や、黄色い標識に描かれた動物だってそう。地下鉄の駅に掲げられた緑の丸で囲まれた4を見て、なぜ緑なのか、あの緑は薄緑かエメラルドグリーンか、どこから数えて4番目なのか、なんて思考を巡らせる暇なんてない。私たちは記号だらけの社会の中で、効率性を重視して生きているのだ。
そんな現代社会のあり方に対してジャスパー・ジョーンズは、誰もが知っているモチーフを使って問いを投げかける。彼が星条旗に込めた想いとは。
ホイットニー美術館
99 Gansevoort St.
TEL: 212-570-3600
whitney.org
【会期】2月13日(日)まで
ジャズの聖地・ニューヨーク。毎晩この街のどこかで、ベテランから新人まで多くのアーティストが熱いセッシ
【音楽】 〜21日(日) 80歳を過ぎても精力的に音楽活動を続けるブルックリン区出身の米国音楽界の大
2024年新年午後4時に能登半島にて、震度マグニチュード7.6の地震が起き、沢山の方たちがお亡くなり
コロナ禍で飲食店の入れ替わりが激しかったニューヨーク。パン屋においても新店が続々とオープンしている最近、こだわりのサワードウ生地のパンや個性的なクロワッサン、日本スタイルのサンドイッチなどが話題だ。今号では、2022年から今年にかけてオープンした注目のベーカリーを一挙紹介。
お引越し
新年度スタートの今頃から初夏にかけては帰国や転勤、子供の独立などさまざまな引越しが街中で繰り広げられる。一方で、米国での引越しには、遅延、破損などトラブルがつきもの、とも言われる。話題の米系業者への独占取材をはじめ、安心して引越しするための「すぐに役立つ」アドバイスや心得をまとめた。
春も目前になり、春夏ものが店頭を賑わせるこの季節。タウンユースも出来るスポーツ&アウトドアブランドはお洒落で着心地も良く、機能的。本号では街着でも取り入れられるスポーツ&アウトドアブランドを紹介する。
ニューヨーク3大チャイナタウンの1つ、ブルックリン区サンセットパーク8アベニュー(八大道)は別名グルメ通り。ぽかぽか陽気に誘われて食べ歩きに出かけてみよう。