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編集部員がアートを巡る連載エッセイです。
編集部員A
■外国語学部を卒業し、写真専門学校へ。某新聞社系出版社の写真部を経て、フリーランスのカメラマン兼ライターに。現在、弊紙編集部で書いて撮って編集を担当。趣味は映画と犬の散歩。食べること、飲むことが大好き。
セントラルパークに先月、突如現れた写真家ダイアン・アーバスの像。政治家や運動家の男性がモデルにされることの多いブロンズ像に、なぜアーティストの彼女が選ばれたのだろうか。作者のジリアン・ウェアリングは、広場に設置される従来の像のイメージを破り、賞賛に値する人物、あるいは像のモデルとなる人物についてより活発に議論されるようになってほしいと話す。
ウェアリングはその他にも、ロンドンの国会議事堂広場に女性参政権運動家のミリセント・フォーセットの像を制作。チャーチルやネルソン・マンデラなど11体の男性像が並ぶ中、初めて女性による女性の像が設置された。
この像は従来の像と異なり両手に旗を掲げている。旗にはフォーセットの演説の一部「Courage calls to courage everywhere」(勇気はいたるところで勇気に呼び掛ける)」と書かれている。
通行人に思っていることを紙に書くよう指示し、それを掲げた姿を撮ったウェアリングの作品「誰かがあなたに言わせたがってることじゃなくて、あなたが彼らに言わせてみたいことのサイン」を彷彿とさせるこの像。文字を掲げた姿の彫像と、ポートレート。次回は文字の効果についてウェアリングの作品で深掘りする。
グッゲンハイム美術館
1071 5th Ave.
(bet. 88th & 89th Sts.)
guggenheim.org
【会期】11月5日(金)〜2022年4月4日(月)
※毎週火・水曜日休館
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