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編集部員がアートを巡る連載エッセイです。編集部員A
■外国語学部を卒業し、写真専門学校へ。某新聞社系出版社の写真部を経て、フリーランスのカメラマン兼ライターに。現在、弊紙編集部で書いて撮って編集を担当。趣味は映画と犬の散歩。食べること、飲むことが大好き。
美術館に行く醍醐味といえば、異世界に飛び込めるあの特別感だろう。入場料を払うといとも簡単に、中世のパリなんかへタイムスリップできてしまう。けれども、えいっと気合を入れないと足が向かない時も。敷居が高いのもまた美術館だ。
その点、屋外イベントの気軽さといったら。公園のナイトシアターや、駅中のジャズライブ、広場でやってるミュージカルパフォーマンスなど、ニューヨークでは至るところでアートや音楽に触れることができる。
現在、年に一度の屋外写真祭「フォトビル」が開催中だ。ブルックリン・ブリッジ・パークをメイン会場に、70カ所以上で写真が展示されている。マンハッタンのビル群を前に、川沿いを歩きながら作品を眺めるだけでも気持ち良い。美術館という異世界ではなく、現実世界と地続きになっているからこそ、見えてくるものもあるだろう。
そんなわけでこのエッセイは、ふらっと立ち寄った人がアートを身近に感じられる、屋外イベントのような連載にしたい。来週は「フォトビル」から作品をピックアップして、もう少し深掘りするのでお楽しみに!
フォトビル
20 Jay St. #207, Brooklyn, NY 11201
ブルックリン・ブリッジ・パークをメイン会場に、ニューヨーク全5地区、75カ所で開催。
TEL: 718-801-8099/photoville.com
【会期】〜12月1日(水)
【入場料】無料