巻頭特集

ダウンタウンブルックリンの魅力

ウィリアムズバーグ地区やグリーンポイント地区、ダンボ地区など、ブルックリン区の有名地域に続いて近年開発が進んでいるのがダウンタウンブルックリン地区だ。高層コンドの建築が進むなか、大学や独立系のショップもあり、ローカル感も楽しめる人気のエリアだ。(取材・文/菅 礼子)


地元紙編集長が語る街歩きのコツ

まずはじめに、ダウンタウンブルックリン地区とはどのエリアを指すのか、本号では、北はヨークストリートから、南はアトランティックアベニューまでをダウンタウンブルックリン地区と定義し、そこから数ブロック南下した、ボアラムヒル地区に差し掛かるエリアも、注目のレストランやショップが多いことからオフダウンタウンブルックリンとして紹介していく。

NYUをはじめ大学が多いエリアとしても知られるが、最近では高層の高級コンドミニアムの建築が進み、エースホテルブルックリンなど話題のホテルを中心におしゃれなカフェや独立系のブティックなどもオープンしている。昨年には、同地区の街並みに突如天高く伸びる93階建ての黒い超高層ビル「ブルックリンタワー」も誕生し、住居スペースの他に娯楽施設が今後オープンしていく予定だ。ブルックリン区でここまで超高層のビルは「ブルックリンタワー」が初めてだが、一部からはブルックリン区の景観にそぐわないなどの声も出ているという。

本号ではブルックリン区の地元紙『ブルックリンペーパー』のメーガン・マクゴールドリック編集長に同地区の魅力を聞いた。

─『ブルックリンペーパー』について教えてください。

ブルックリン区のニュースやイベント情報の主要な情報源です。『ブルックリンペーパー』、『パークスロープカリテア』、『ベイリッジカリテア』などの新聞から有名なジャーナリストたちの報道によって支えられています。

─発行頻度や発行部数を教えてください。

印刷物は週に1回発行され、6つの出版物を合わせて推定20万部の発行部数があります。オンラインでは月間25〜50万人の人々に読まれています。

─ダウンタウンブルックリン地区とはどんなエリア?

私たちの媒体にとっても重要なエリアです。当社のオフィスがあり、地元のような感覚です。この地域には、多彩なショッピングやレストランの選択肢も幅広いです。公共の緑地もあり快適ですし、また、公共交通手段も多く、複数路線が利用できます。常に進化を続けているエリアですが、多くの人が、この地区や近隣のボアラムヒル地区を、「マイスポット」と呼びたくなる魅力をもっています。

─最近、同エリアでは何が面白いですか?

最近は、新しい商業施設やオフィス、公園などがオープンラッシュです。ニューヨーク大学タンドン工学部NYU Tandon School of Engineering)が主催した日食観察パーティーなど、興味深いイベントも行われています。

─なぜこんなに開発が進んでいると思いますか?

多くの歴史を抱えながらもマンハッタン区に近いことからブルックリン区の住民はもちろん、芽を出そうとする新しいビジネスにとっても魅力的な場所となっています。ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック(BAM)やBRICアーツメディアなどの会場があるエリアは、多くの人々を惹きつける生き生きとした雰囲気があります。この活気こそが人々を惹きつけているのではないでしょうか。

─おすすめの施設は?

まずは散歩をしてみることをおすすめしますが、個人的には、バークレイズセンターやブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック周辺もたくさんの見どころがあるので好きです。

ブルックリンペーパー

ブルックリン区の地域に密着した情報を印刷物とオンラインで毎週発行している。各エリアごとに、『ブルックリンペーパー』、『パークスロープクーリエ』、『ベイリッジクーリエ』、『ベイニュース』、『ミルベイシン・マリンパーク・クーリエ』、『ブルックリングラフィック』があり、地元コミュニティーに愛されている。

brooklynpaper.com

               

バックナンバー

Vol. 1342

完全保存版 フードトラック ベスト8

街角から漂う香ばしいスパイスの香りに思わず足が止まる春のニューヨーク。今、フードトラックは単なる「手軽なランチ」を超え一流シェフたちが腕を振るう「動く美食レストラン」へと進化を遂げている。

Vol. 1341

世界で最も多様な街 ジャクソンハイツへ

マンハッタン区から地下鉄で約20分。クイーンズ区ジャクソンハイツ地区は、数ブロック歩くだけで、文化も言語もめまぐるしく変化する、多様性の極地のようなエリアだ。かつてニューヨークタイムズは「世界で最も多様な地域の一つ」、BBCは「ニューヨークを体現する街」と評した。本特集ではこのエリアの魅力に迫る。

Vol. 1339

NYでK-POPカルチャーを思う存分に楽しむ方法

K-POPを代表するアーティスト・BTSが先月、兵役を経てグループとして約4年ぶりに活動を再開した。先月21日に韓国・ソウルで行われたコンサートは世界配信され1840万人の視聴者を集めた。先月15日にはNetflixアニメ『KPop Demon Hunters』がアカデミー賞長編アニメ映画賞などを受賞。近年盛り上がりを見せて久しいK-POPだったが、その勢いは止まるところなく、新たなフェーズへと突入している。その大きな波が押し寄せるのがニューヨークだ。