お洒落を楽しむ秋 ニューヨークのメンズファッション
秋の気配が漂ってきた今日この頃、ワードローブも夏物から秋物へと入れ替える時期。本号ではニューヨークのメンズファッション情報を紹介。季節の変わり目のお買い物に役に立つトレンドや最旬メンズブランドをチェックしよう。
2023 FIFA女子ワールドカップ・オーストラリア/ニュージーランドが閉幕し、女子サッカーの世界は熱狂の渦に巻き込まれています。しかし、今回は女子ワールドカップだけでなく、米国のプロ女子サッカーリーグ(NWSL)でも注目すべき出来事が起こっています。
それは、シカゴ・レッドスターズの売却です。
NWSLのシカゴ・レッドスターズの買収は、リーグの未来に向けた大規模な取引となりました。この取引は、最大で3550万ドルの購入価格が含まれており、これはNWSLの歴史の中において最高額です。つい1〜2年前までは、NWSLのチームを買収したい際の価格は約500万ドルと言われていたことを鑑みますと、物凄い勢いでの成長となります。昨年からコミッショナーも代わり、リーグとしての経営方針も大幅に変更があった中で、この売却により、NWSLはその価値とポテンシャルを証明したと言えるでしょう。
注目の的はオーナーの多角的な経験と視点
シカゴ・レッドスターズの新しいオーナー、ローラ・リケッツは、多くの地元および国際的なビジネスリーダーからなる投資家グループを率いており、その経験とビジョンにより、クラブの未来は明るいものと期待が寄せられています。リケッツはMLBのシカゴ・カブスのファミリーオーナーグループの一員であり、米国のプロ女子バスケットボールリーグ(WNBA)のシカゴ・スカイの共同オーナーでもあります。彼女の多角的なスポーツビジネス経験が、新たなエネルギーをNWSLにもたらすことでしょう。
クラブの課題解決がNWSL全体の成功に
しかし、シカゴ・レッドスターズの成功にはいくつかの課題も待ち受けています。その中でも最初に取り組まなければならないのは、長期的視点に則ったホームスタジアムの決定です。現在、チームはイリノイ州のブリッジビューにあるシートギーク・スタジアムで試合を行っており、公共交通機関からのアクセスが難しいという問題を抱えています。また、観客動員もリーグ最低レベルで、現在のリース契約は2025年まで続いています。
リケッツは、この課題を「チャレンジと機会が兼ね備わったもの」と捉えており、施設のアップグレードを追求する意向を示しています。新たなスタジアムの建設や既存スタジアムの改修により、ファンエクスペリエンスの向上が期待されます。これにより、シカゴ・レッドスターズはより多くのサポーターの観戦体験を向上させ、NWSL全体の成功に貢献することになるはずです。
さて、NWSLの未来はどのように展望されているのでしょうか? 現在のCBSとの3年間のメディア権契約は今シーズン終了時に切れる予定で、新しいメディア権契約の規模は未知数です。しかし、新たなオーナーシップ、女子サッカーの機運、そしてリーグ全体の成長への期待が高まっている中で、現在より良い契約を新たに結ぶのではないかと言われています。リーグは選手のレベルや競技の質において急速に進化し、国内外からの注目度も上昇しています。
女子サッカーの成長と普及
2023 FIFA女子ワールドカップもNWSLの盛り上がりを後押ししており、その興奮がNWSLにも波及しています。ワールドカップの成功は、女子サッカーの成長と普及にとって重要な要素となっています。
米国女子代表は今大会ベスト16で大方の予想に反して敗退をしたものの、そのスターダムは健在です。ほとんどの代表選手たちがNWSLで素晴らしいプレーをしていることは大きな魅力です。
NWSLのシカゴ・レッドスターズの売却はリーグの価値を高め、新たなオーナーシップによる施設のアップグレード、顧客体験の向上はクラブの成功に向けた重要な一歩です。2023 FIFA女子ワールドカップの盛り上がりとともに、米国女子サッカーはますます注目され、今後大きく成長していくことでしょう。NWSLの未来にはさらなる期待が寄せられており、ファン、サポーターとともにその発展を見守りたいと思います。
中村武彦
青山学院大学法学部卒業後、NECに 入社。 マサチューセッツ州立大学アマースト校スポーツマネジメント修士課程修了。メジャーリーグサッカー(MLS)、FCバルセロナなどの国際部を経て、スペインISDE法科学院修了。FIFAマッチエージェント資格取得。2015年にBLUE UNITED CORPORATIONを設立。東京大学社会戦略工学部共同研究員や、青山学院大学地球社会共生学部非常勤講師なども務める。
秋の気配が漂ってきた今日この頃、ワードローブも夏物から秋物へと入れ替える時期。本号ではニューヨークの
初秋の訪れとともに飲みたくなるのがポットで淹れた紅茶。茶葉やブレンドによって異なる香りと味は、私たち
本場アメリカのブルワリー&ビア・バー巡り 米国にはブルワリーと呼ばれるクラフトビール醸造所が多く存在
お洒落を楽しむ秋 ニューヨークのメンズファッション
秋の気配が漂ってきた今日この頃、ワードローブも夏物から秋物へと入れ替える時期。本号ではニューヨークのメンズファッション情報を紹介。季節の変わり目のお買い物に役に立つトレンドや最旬メンズブランドをチェックしよう。
紅茶をめぐる冒険
初秋の訪れとともに飲みたくなるのがポットで淹れた紅茶。茶葉やブレンドによって異なる香りと味は、私たちをくつろぎと恍惚の世界に誘い、またある時は懐かしい記憶を辿る道標にもなってくれる。極上の一杯を求めて、ニューヨーク紅茶めぐりの旅、はじまりはじまり。
進化し続けるトイレの世界
日本が世界に誇る「おもてなし」文化の象徴といえるトイレ。高品質なだけでなく、利便性の面でも多種多様な機能を備え進化し続ける日本のトイレ製品。日米のトイレ事情の違いなど、今号ではさまざまな角度からトイレについて学んでみよう。
今気になるヘアサロン&大人の男が通う新・バーバー
コロナ禍で指名のスタイリストが帰国したり、お店がクローズしたりと何かとアップデートが必要になるヘアサロン事情。髪質やニュアンスの違いを理解してくれるのはやっぱり日系のサロンという人も多いだろう。髪の悩みやイメージチェンジなど、顧客のさまざまなリクエストに応えてくれるヘアサロンを特集。