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アップデートの多いニューヨークのレストランは常にチェックをしていても最旬情報のキャッチが難しいもの。今週は注目の新オープン店舗から気になる夏限定メニューまでを紹介する。(取材・文 / 菅 礼子)
物価高のニューヨーク皆さんの外食状況は?
今回ニューヨーク市内在住者に外食に関するアンケートを実施。最近では物価高を顕著に感じる読者も多いようだが、外食への意識は変化しているのだろうか? 結果を元に行ってみたいレストランや食に関するトレンドを紐解いてみた。
外食頻度は?
インフレの止まらないニューヨーク市内での外食頻度に変化はあるのだろうか? アンケート結果では週に1〜2回が 56 %、次いで月に1〜2回が 36 %という結果になった。聞き込みをしていると、中には「行ってみたいと思っていたハイエンドなレストランに行くと一回に300ドル以上はするため、行けて月に1回 ぐらいになる」という贅沢 派もいる一方、「ランチなどは外で食べることも多いため、週に1〜2回は外食しているが、ちょっと良いレストランになると行く頻度は減る」など、物価高の影響が顕著に見られる。最近ではランチのサンドウィッチ が 20ドルを超えるなど、手軽なランチでも安いとは言えない値段になっている。
韓国系の注目レストランも続々登場
実際に行ってみたいレストランについて質問してみると、本紙読者は日本食をはじめ、アジア系レストランへ高い関心があるようだ。 中でも「AtomixやJungsikのようなおしゃれなレストランに興味がある」や「Naroというコリアンに行ってみた い」、「高級宮廷料理を食べてみたい」と言うように韓 国料理へ対する回答が多く見られた。
以前はカジュアルなイメージが強かった韓国料理だが、最近ではミシュランを獲得したり、世界のベストレストランのトップ 50 に入るようなレストランも増えており、高級路線がトレンドとも言える。前出している Atomixは「世界のベストラン2023」でトップ 50 入 り、Jungsikはミシュラン2 つ星を獲得している。Naro もAtomixの姉妹店だ。また、ミートパッキング地区に 昨年オープンしたGenesis Houseも韓国の宮廷料理をモチーフにするなど、ハイエ ンドな形態のレストランの勢いも止まらない。
他には、世界のベストレストランやミシュラン、世界のベストバーにランクインしている店や、創作カクテ ルが人気のDante、世界が認めるニューヨークの名店 Eleven Madison Parkなどが今後行ってみたいレストランとして挙げられていた。 同店はプラントベースのミシュラン3ツ星レストランとしても注目されている。
夏に食べたいのは やっぱり冷たい麺
夏に食べたいメニューとして人気だったのが冷たい 麺だ。一番人気は冷やし中華で、冷やし坦々麺や冷やしラーメンも人気だ。年々、夏の暑さが増しているが、夏季限定メニューとして冷やしヌードルを提供するレストランもあるのでチェックしたい。