今年のバレンタインデーはどうする?
1年の中で2月は一番冷え込むニューヨーク。そんな2月にあるバレンタインデーはカップルにとって大事なイベントの一つだ。しかし、シングルの人にとってはどうだろうか。本号ではカップルや、いい出会いを待っている人、友達との時間を満喫したい人にとっても楽しめるバレンタイン情報をまとめてみた。
タイムズスクエアでは投票の呼びかけも
これを執筆しているのは、中間選挙の4日前だが、今回は歴史的に重要な中間選挙。そこで、投開票後にその意義を理解するためにも、注目の選挙区などを押さえて解説しておきたい。
11月4日夕、バーナードカレッジで、キャシー・ホーカル・ニューヨーク州知事の選挙集会が開かれた。クオモ前州知事がセクハラスキャンダルで失脚した後、州知事に昇格。中間選挙に立候補し、選挙で選ばれる女性初のニューヨーク州知事を狙う。その集会に、ヒラリー・クリントン元国務長官とカマラ・ハリス副大統領が応援に駆け付けた。
最後にステージに立ったハリス氏は、「投票することが大事です」と繰り返し、訴えた。「投票することが、最後の人権の防御です」とも。現職で、支持率が悪くもないホーカル氏に2人のビッグゲストが来たことに、私は驚いた。リベラルの牙城といわれるニューヨーク州で、民主党のホーカル氏は接戦を強いられていることを示すからだ。共和党対立候補のリー・ゼルディン氏は、スタテンアイランドなどで追い上げ、事前投票は共和党員の方が多いという。
時を同じくして、バラク・オバマ元大統領が激戦区を回り始めた。中間選挙の激戦区のテコ入れには普通、現職大統領が起用されるはずだ。しかし、ジョー・バイデン大統領の支持率が低迷しているため、オバマ氏が乗り出した。ここでも、民主党の焦りが伺える。
事前の予想では、民主党は下院の過半数を失うだけでなく、上院の過半数を共和党に奪還される可能性も高いためだ。
奪われる人権
高まる危機感
それだけではない。バイデン政権に入ってから、「人権」の一部が法的に奪われる事件が相次いでいる。女性の人工妊娠中絶の権利が連邦最高裁の判断で奪われた。最高裁の文書によれば、将来において、同性愛者の結婚の禁止、避妊薬の販売の規制なども視野に入っている。
これまで認められ、当たり前だと思われていたことが多くの州で禁止される可能性が高まっている。それらを進めてきた民主党やリベラル派の市民の危機感は、非常に高い。それに抵抗し、実際、人工妊娠中絶が禁止された州に住む市民が他の州で手術を受けられるよう費用を負担する企業が相次いで現れている。
注目の選挙区
歴史的な出来事に
これが発行されるころには、選挙結果が出ているはずだが、その際、注目すべき選挙区をさらっておこう。
まず南部ジョージア州知事選挙だ。共和党現職のブライアン・ケンプ氏に、黒人女性で人権活動家のステイシー・エイブラムス氏が挑む。事前予想では僅差でケンプ氏がリードするが、エイブラムス氏が当選すれば、同州で黒人女性初の州知事だ。「風と共に去りぬ」の中で描かれた厳しい黒人差別があった州で、黒人、しかも女性のトップが選ばれれば、歴史的な出来事となる。
次は、南部テキサス州知事選。ここでも共和党現職のグレッグ・アボット州知事に、民主党の元下院議員、ベト・オルーク氏が挑戦し、事前調査ではアボット氏がリードしている。アボット氏は、全米で最も厳しい人工妊娠中絶禁止の法令に署名したことで有名だ。保守派が強いテキサス州で、民主党知事が誕生すれば、これも歴史を塗り替えることになる。
4州を死守できるか
民主主義を守る戦い
上院で、民主党が死守しようとしているのは、4州の議席の再選だ。南部アリゾナ州、ジョージア州、西部ネバダ州、東部ニューハンプシャー州だ。ここで1議席でも落とせば、上院の過半数は、共和党に取られる。
民主党候補者の「最後のお願い」が、「民主主義と人権を守れるかどうか」という問いかけだ。民主主義に対するのが独裁主義で、ドナルド・トランプ前大統領とその支持者が支持する世界だ。バイデン政権になってもトランプ氏の影が落とす中間選挙で、民主党は「民主主義を守る」戦いと意義付けている。
津山恵子
ジャーナリスト。
「アエラ」などにニューヨーク発で、米社会、経済について執筆。
フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOなどにインタビュー。
近書に「現代アメリカ政治とメディア」(東洋経済新報社)。2014年より長崎市平和特派員。元共同通信社記者。
シティーから &
1年の中で2月は
ジョシュ・M・&
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