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困難に立ち向かい、今を全力で生きる日本人ビジネスパーソン。名刺交換しただけでは見えてこない、彼らの「仕事の流儀」を取材します。
※これまでのビジネスインタビューのアーカイブは、nyjapion.comで読めます。
今アメリカの若者に爆発的な人気を誇る、1970、80年代に生まれた日本のシティーポップ。そんなシティーポップに特化した、ウィリアムズバーグにあるレコード屋が「フェースレコード」だ。
マネージャーを務める間宮さんいわく、アメリカ人に何が売れるかわからない中で、当初シティーポップをここまで集めるのはまさにイチかバチかの賭けだったという。
ニューヨークはもちろん、全米でも他にないコンセプトの店に、「世界中探してもないでしょうね。誰も昔の日本のレコードが当たると思ってませんでしたから」と笑う。
希少価値を上げる日本人の仕事
もともとレコード収集が趣味だったものの、日本では会社員として働いていたという間宮さん。5年前にニューヨークへ留学で来米したが、帰国するかどうかの瀬戸際で、東京・渋谷にある「フェースレコード」本店のニューヨーク出店の話が持ち上がり、オーナーと親交が深かった間宮さんに白羽の矢が立った。
思いもよらず、自身が10代から通っていたレコード屋の店長を当地で任されることになるが、「1、2年目は大変でしたね。全く売れませんでした」と間宮さん。
当初はロックやヒップホップの在庫を多めに抱える中、次第に世界的にシティーポップのブームが起き、仕入れのバランスが逆転するようになった。
山下達郎、イエロー・マジック・オーケストラなど、当時のアーティストによるレコードは、当時格安のものでも中古のビンテージであることから数百ドルものプレミア価格が付くこともある。日本語の帯が添えられ、几帳面な日本人ならではのホコリ一つないきれいな状態で保存されている40年以上前のレコードは、アメリカでも需要が高い。
「1枚1枚レコードを拭いてバーコードをつける、地味な作業の積み重ねの毎日です」と笑う間宮さんの心のこもった仕事が、まさに当地のコレクターをとりこにしている。
ニューヨーカーとの触れ合いがやりがい
自身も作曲を手掛け、レコードを知り尽くす間宮さんは、毎週テーマを打ち出した店頭のレコード特集にも力を入れる。インスタグラムで入荷情報や特集を告知すると、カリフォルニアからシカゴなど、全米からお客がやってくるという。「ビンテージだからこそ、次いつ手に入るかわからない。みんなそんな興奮を求めているのかも」と間宮さん。
レコードに詳しいことがアメリカで役に立つとは想像もしていなかったといい、「自分にしかできないことって案外意外なものです。ニューヨークでは、クリエーティブなものを持っていれば発信するべきですね」とも語る。
コロナ禍では、家時間が必然的に増え、レコードの売り上げが飛躍的に伸びたことに加え、常連客らが多くのレコードをオンラインで購入してくれたことにも助けられた。 「『自分たちで使うものは自分たちでサポートする』という意識がある。そんな人々がこの街の魅力だと思います」。
そんな異国の地で奮闘しながらも、「お客とのコミュニケーションが楽しくてやりがいです」と語る間宮さんは、これからも彼にしかできない目利きで音楽好きのアメリカ人を喜ばせ続けるに違いない。
間宮祐一さん
「Face Records NYC」マネージャー/作曲家
来米年: 2015年
出身地: 神奈川県
好きなもの・こと: レコード、日本食
特技:レコード収集、音楽制作
2015年からニューヨーク在住。
18年、「Face Records NYC」オープンと同時にマネージャー就任。
20年、米国で自身のシングルレコード「Featuring Freddie Gibbs」をリリース。
来年にはアルバムもリリース予定。
Instagram: @facerecordsnyc
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