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困難に立ち向かい、今を全力で生きる日本人ビジネスパーソン。名刺交換しただけでは見えてこない、彼らの「
困難に立ち向かい、今を全力で生きる日本人ビジネスパーソン。名刺交換しただけでは見えてこない、彼らの「仕事の流儀」を取材します。
※これまでのビジネスインタビューのアーカイブは、nyjapion.comで読めます。
4年前に拠点をニューヨークに移し、1985年から営業する老舗日系ヘアサロン「モモタロー・スカースデール」の新オーナーとして経営を受け継いだ渡邉康則さん。東京の一流ヘアサロンで30年以上もの豊富なキャリアを持ちながらも、安定の地位を捨ててまで来米したのは、「日本で独立することに魅力を感じなかったんです。自分の技術や感性がどこまでニューヨークで通用するかを試してみたかった」と渡邉さん。他の都市にはない、ニューヨークになにか「ビビっとくるもの」を来るたび感じたことから、周りの反対を押し切って海を渡ったのが2017年だった。
技術を駆使した「似合わせ」を武器に
東京でも多くの顧客を抱えていた渡邉さんの武器は「似合わせカット」だ。その人の個性や内面を引き出すような立体的なヘアスタイルに仕上げる。
だがニューヨークのようにあらゆる人種が混在する街では、日本人とは骨格も髪質も全く異なる非日本人の客が8割を占めるため、これまでの技術に加えてそこにプラスαが必要になってくる。
「髪のボリュームを抑えるのが日本の文化だとすると、他の人種はボリュームを出す文化だったり、求めるスタイルがそれぞれ違います。自分がいいと思うスタイルが喜んでもらえるとは限らなく、その人の価値観や感性を理解することが不可欠なのです」。
そんな環境の中で、渡邉さんはあらゆるカットや美容技術を駆使しながら、自身の得意技である「似合わせ」を提供していくことに楽しさを見出しているという。撮影やショーとは異なり、美容室でのヘアカットはその人の日常に直結する。会話の端々からその人らしさを見抜いていくのも渡邉さんの信条だ。
コロナ禍を乗り越え、攻めの体制へ
渡邉さんによれば、2020年はパンデミックによる足踏みを強いられた1年だった。「お客さまが戻って来てくれるのを信じて待つしかなかった時間でした」と話す。外出することが少なくなり、美容室に足を運ぶ動機も頻度も変化した人が多い中、「以前のように、日常的に美容室に来てもらえるようになるのを願っています。僕たちはそこで満足してもらえるヘアスタイルを提供できるよう努力していくのみです」と真剣な表情を見せる。
来米から4年経過した現在も、日々サロン運営や接客に追われ、ニューヨークならではの楽しさはまだ感じられていないという。とはいえようやく光は見え、これから“攻め”のフェーズに転じるためのアイデアとパワーを蓄えている。「デザインに特化したサロン作りを具現化していきます。自分に本当に似合う髪型に出会える場所になれば」。
ニューヨークでの経営の難しさを肌で感じながらも、経験のないことへの挑戦には面白さを感じているという渡邉さん。「そういう性格なので。もちろん大変さもありますけどね」。意外にも、高校時代は甲子園出場経験もある野球少年だったといい、オフの日にはヤンキーススタジアムに観戦に行くことも。そんな渡邉さんが大好きなニューヨークでも「似合わせの達人」として名が知られる日は、そう遠くはなさそうだ。
渡邉康則さん
「Momotaro Scarsdale」オーナー
来米年: 2017年
出身地: 広島県
好きなもの・こと: ショッピング
特技: 野球
原宿、青山の有名サロン「ACQUA」や「NOZ」で30年以上勤務。
多数の芸能人を顧客に持ち、「似合わせの達人」の異名を持つ。
講習会も多数開催。
2017年に来米し、日系へアサロン「Momotaro Scarsdale」の新オーナー兼スタイリストに就任。
momotaroscarsdale.wixsite.com/momoscarsdale
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