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「We are golden! We are worthy! (私たちは、黄金色だ! 私たちは、素晴らしいんだ)」。3月21日、チャイナタウンにあるコロンバス公園で開かれた、アジア系ヘイトに反対するデモでこの掛け声を聞いたときは、涙が出そうだった。「黄色人種」や19世紀末から生まれた「黄禍(こうか)」という言葉に反論し、アジア系市民は「ゴールデン」だという意味だ。
「新型コロナウイルスが去ったら、今度はヘイトにおびえる日々」と、あるアジア系友人が言った。それが、全米のアジア系市民が直面している現実だ。
新型コロナ感染拡大の危機が、米国を襲ってから約1年。ワクチン接種が急速に進み、感染状況が落ち着きを見せる中、差別に根付いたヘイトクライムやハラスメント(嫌がらせ)が、年初からアジア系市民を震え上がらせている。
続々と起きる事件
過剰な予防策も必須に
3月3日、在ニューヨーク日本国総領事館の在留邦人向けメールには、「帽子やフードの着用などにより、外見の露出を減らすなどの予防策」を取るようにと、自ら安全を確保する行動を勧めた。この1年で根付いたマスクに加え、帽子やフード、サングラスなどを加えれば、顔はほぼ隠れる。が、そんな屈辱的なことをしなければならないのか。こうしたメールを総領事館から受けるのは、筆者がアメリカに住み始めてから18年で初めてだ。
さらに3月16日、白人男性がジョージア州アトランタで、アジア系のマッサージパーラー3軒をマシンガンで襲撃し、6人のアジア系女性を含む8人が犠牲となる事件が発生した。当然、アジア系を狙ったヘイトクライムだと、米メディアも世論も沸き立った。
この他にも、在ニューヨーク日本国総領事館の在留邦人向けメールなどから知らされた事件はいくつかある。
・ジャズピアニストの海野雅威(うんの・ただたか)氏は、市内で暴行を受け、鎖骨を骨折した。
・メトロノース車内で、邦人女性がお金をせびられ拒否したところ、窓ガラスに頭を打ち付けるなどの暴行を受けた。
さらに、3月29日、タイムズスクエアに近いミッドタウンのど真ん中で、教会に向かっていたアジア系女性が、突然、足蹴りされ、倒れたところでさらに頭を数回踏まれる事件が起きた。
歴史の中でいまだ続く
根強い差別
アジア系市民に対する差別とヘイトは、歴史的に根強いものがある。
第一に、19世紀末に中国人が、20世紀初頭に日本人が西部に移民し、安い労働力を提供し農園や工場の仕事を奪って、「排斥法」が制定された。第二に、真珠湾攻撃で太平洋戦争が勃発し、敵国人として日系人12万人が財産を没収され、収容所に入れられた。第三に、1980年代の日米自動車摩擦で、競争力がある日本車が米国人工場労働者の仕事を奪った。
日米自動車貿易摩擦の際はミシガン州デトロイトで、中国系のビンセント・チン氏が日本人と間違われ、失業中の白人2人に殴打され命を落とす事件も起きた。
つまり、アジア系に対する反感は、突然生じたものではない。しかし、過去1年は新たな要素が加わった。
それは、トランプ前大統領が新型コロナウイルスをかたくなに、「チャイナウイルス」と呼び続けたことだ。実は、彼のフロリダ州にある現在の「第45代大統領オフィス」は、今でも「チャイナウイルス」という言葉を使っている。このため、彼の支持者が、未曽有の経済危機や失業が中国発のウイルスのせいだと思う土壌が作られた。
平均的な米国人から見れば、日本人、中国人、韓国人、東南アジア人、驚いたことに南アジア人まで、同じように見える。髪の毛が黒く、肌が「黄色い」ことが理由だ。
しかし、チャイナタウンのデモには、ルーツが異なるアジア系の若者が2000人以上集まった。ブラック・ライブズ・マター(BLM)運動と同じく、アジア系が歴史上初めて「声を上げる」重要性に気が付いたのだと痛感した。それは、自分たちの肌の色は、「ゴールデン」だと表現することで。
これは、BLMに多くの若者が参加し、全米的な運動に発展させたのと無縁ではないだろう。
津山恵子
ジャーナリスト。
「アエラ」などに、ニューヨーク発で、米社会、経済について執筆。
フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOなどに単独インタビュー。
近書に「現代アメリカ政治とメ ディア」(東洋経済新報社)。2014年より長崎市平和特派員。元共同通信社記者。
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