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話題性抜群サービス
十分に運用するには
先月下旬から爆発的に伸びた「クラブハウス」アプリに関して、スポーツビジネスとの関連について書かざるを得ないかと思いましたが、皆さんも聴いているのでしょうか?
このアプリはご存知の人も多いと思いますが、音声のみのライブ配信を視聴・参加できるソーシャルメディアです。アーカイブは残らず、その瞬間聴いていないといけないもので、あるテーマに沿って話をしている人たちの話を聴くだけではなく、挙手をして質問を直接行うこともできます。
それゆえ、運が良ければ著名人とアプリ上で対話ができることも可能と言われていますが、まだ人数が少ない初期ならではの現象ではないかと思います。
昨年春から提供されている「Clubhouse」は招待制のSNS
従来SNSとは異なる
コロナ禍特化の逆行性
このアプリが急激に話題になったのは、スペースXとテスラのCEOであるイーロン・マスク氏が登場するとのことがきっかけでした。私も試しに聴く方も話す方もしてみましたが、感想はいろいろとあります。
特別気になるのはライブ配信のみゆえに、海外にいると日本の会話を時差で逃してしまうこと(逆もしかり)。そしてフェースブックやツイッターのように翻訳機能がないので、現段階では、言語が使用できないと国境を超えての交流になりにくいかな、と感じています。
そしていろいろなものがオンデマンドになっていく潮流と逆行して、「クラブハウス」は早送りなどできないですし、自分のスケジュールに合致しないと聴くことができないこと、そして内容の質がモデレーターに起因するという3点があるかとみています。またパンデミックの今だからこそ聴くことができる人が多いですが、コロナ禍が収束をしたときはどうなるのか気になるところです。
ただ、それでもすでに月間アクティブユーザー数が1億人というインパクトや、これからもっと「クラブハウス」も機能が追加されていくだろうということで、そこに期待できるのかもしれません。
一方で日本とアメリカの「クラブハウス」を聴き比べていると、アメリカではもう少し会議やフォーラムらしくテーマが決まっていて、割と明確な仕切りがあり、時間が来るとクローズする、というお国柄が出ている印象があります。恐らく他の国でもいろいろと、自国の特徴があるのではないだろうでしょうか。
スポーツ業界は
クラブハウスに沸くか
このアプリが今後スポーツマーケティングに活かされていくかどうかに関しては、まだアメリカのスポーツ界では日本ほど関係者が登場していないのが実情です。現時点では日本のスポーツ関係者やアスリートの方が、活発にこのアプリ上でいろいろな会話を展開している印象です。
マネタイズの方法も、現時点ではSNSで一般的である広告収入ではなく、ある一定数のユーザ数になった時点で選ばれたインフルエンサーたちが、有料で話をすることができる部屋の設定が可能になるという話も(アプリがそのパーセンテージを受け取る仕組み)あります。
その時にチームや選手、スポーツ団体がオリジナルコンテンツを配信できると面白いのではないかと思います。言い換えると、チームの選手や他のスタッフもタッチポイントを増やしていくと、面白いことになるのではないかと感じます。
しかし、一方で他のSNSのようにライブ後で修正や削除はできないので気を付けないといけないですし、何よりもスポーツビジネスの特異性である「共有」が難しいので、どこまでスポーツビジネスとの整合性があるかは、現段階では未知数です。
ただ発信するのはNG
IPの強みを意識する
常に話すことですが、スポーツビジネスは試合以外の「コンテンツIPビジネス」でもあり、「試合などの競技」と両輪を回すのが「スポーツマネジメント」です。世の中にはこの「クラブハウス」のようにいろいろなメディアがこれからも出てきますが、本質的に大切なのはそれぞれの特性を理解し、「クラブのコンテンツとしてファンにどうしたら楽しんでもらえるのか?」「これに促したコンテンツの形態は何か?」「ファンはそれをどう消費するのか?」を、常に立ち止まることなく考え続けることだと常々思います。
「クラブハウス」の今後の機能搭載に期待をしつつ、引き続き、どうスポーツビジネスに活用されていくのか注目していきたいと思います。
中村武彦
マサチューセッツ大学アマースト校スポーツマネジメント修士取得、2004年、MLS国際部入社。08年パンパシフィック選手権設立。09年FCバルセロナ国際部ディレクター就任。ISDE法科大学院国際スポーツ法修了。現東京大学社会戦略工学研究室共同研究員。FIFAマッチエージェント。リードオフ・スポーツ・マーケティングGMを経て、15年ブルー・ユナイテッド社創設。
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