NYでカラオケ
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パンデミックの中、公園でパフォーマンスを続ける、ダンサーの草島叶実さんとミュージシャンの入潮浩太郎さんが語り合った。
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——出会ったきっかけは?
入潮 2018年の夏に、叶実ちゃんの友達が主催するイベントのパーティーで会ったのが最初で、その後、僕が19年から始めた「ヨセマイク」というオープン・マイク・イベントに、たまに参加してくれていました。
草島 昨年大学を卒業後、パンデミック中にアップステートからクイーンズ区に引っ越しましたが、最初の数カ月は大変でした。そんな時に浩太郎さんがいろいろアドバイスをくださって、すごく助けられました。
入潮 僕も大学を卒業した時、ビザのことなどで先輩に助けてもらったので、今度は僕が次の世代につなげていけたら、という思いでした。
——ストリートパフォーマンスを始めた経緯は?
草島 オンライン公演はやっていましたが、ストリートでやりたいと思い始めて、昨年9月にワシントン・スクエア・パークで、初めて1人でやりました。そこでピノキヲさんというアーティストと知り合い、一緒にやるようになりました。それを浩太郎さんが見に来てくださって3人でやるようになり、ピノキヲさんが帰国後も2人で続けています。
入潮 僕もオンラインではやっていましたが、ライブでやりたいという気持ちが高まっていたので、参加させてもらいました。
——どんな内容ですか?
草島 私は地面に敷いた紙に、墨で即興でペイントしながら踊り、浩太郎さんが即興でギターを弾いてくれます。
入潮 事前に何も決めてなくて、僕がなんとなく弾き出すと、叶実ちゃんがなんとなく踊り始める感じ。
草島 雨の直後で地面が滑りやすければ踊り方を調整するし、終わるタイミングで人が囲んでくれていたら「もうちょっとやるか」となるし。状況に合わせてその瞬間を楽しんでいます。
——ステージとストリートの違いとは?
入潮 ライブハウスでの演奏は、お客さんが僕の音楽を聞きに来てくれるのが前提ですが、ストリートは何も予期しないところから始まっている。その違いが一番大きいです。音楽を聞く気もないかもしれない、通りすがりの人たちに伝えたいという気持ちは、ステージでやる時よりも強いです。
草島 劇場に来るお客さんはダンスを作品として見るので、振り付けや曲も決まっていることがほとんどで、作り込まれたダンスを見せる機会が多い。ストリートでは、気持ちに届けることの方が大きいです。
——いわゆる「投げ銭(ドネーション)」は、どのように受け止めていますか?
草島 私は踊らないと生きていけないので、「じゃあ(舞台に立てない今は)公園で踊ったらみんなにも楽しんでもらえる」という感じでやっています。ドネーションはみんなからのサンクスレターだと思っていて、そのドル札1枚1枚に「ありがとう」と書いてあるような気がします。
入潮 ある時ホームレスと思われるおっちゃんがずっと見てくれていたんですが、演奏を終えると、震える手でクシャクシャの1ドル札を箱に入れてくださったんです。彼にとっては多分すごく価値のある1ドルを、僕たちのパフォーマンスを見て入れてくれたという行為に、とてつもない意味と価値を感じました。
雨に濡れた1ドル札が集まっている日には、「こんな大変な状況でも足を止めてくれる人がいるんだ」という感動が味わえる。そんな、お金で買えない経験ができることに一番意味を感じます。
——これからもストリートパフォーマンスは続けていく予定ですか?
草島 こんな状況下なので、先のことを全部決めようと考えなくなりました。今はもっと続けていきたいですが、先のことはちょっと分からないです。
入潮 人前で演奏しないと悶々(もんもん)としてしまうので、ライブハウスで演奏できるようになるまで続けていけたらと思います。
入潮浩太郎
大阪府出身。2012年に単身ミズーリ州に来米後、14年にCity College of New York編入。16年にロックバンド「Nihil Admirari」結成。19年に「yosemic」を立ち上げ、オープン・マイク・イベントの企画・運営を行う。20年からソロ活動「Osaka Vagabond」開始。Instagram: @osaka_vagabond
草島叶実
北海道生まれ。6歳より湯原園子モダンバレエスタジオにてダンスを始める。埼玉全国舞踊コンクールでテレビ埼玉賞、奨励賞受賞。2016年に来米し、SUNY Purchase Collageダンス学部に入学。20年、最優等で卒業。今年2月から、さくらラジオの新番組に入潮さんと一緒に出演中。Instagram: @lethairdown
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