NYでカラオケ
1960年代後半、日本で発祥し国民的娯楽となったカラオケ。80年代以降、台湾や韓国などアジアをはじめ、海外に進出したカラオケは、今や北米やヨーロッパでもみんなに愛されるエンターテインメントとなっている。ここニューヨークでも「KARAOKE」の看板を見掛けることもしばしば。今号では、カラオケで上手に歌うコツや市内にあるカラオケ店を紹介!思い切り歌って騒いで、ストレスを発散しよう!
困難に立ち向かい、今を全力で生きる日本人ビジネスパーソン。名刺交換しただけでは見えてこない、彼らの「仕事の流儀」を取材します。
※これまでのビジネスインタビューのアーカイブは、nyjapion.comで読めます。
川野さんいわく、「困難はだいたい10年ごとに訪れる」。
キッチン用品・包丁・食器類を取り扱う同社は、1982年に創業。9年後の91年に湾岸戦争が勃発し、廃業の危機が迫った。それを乗り越えたら、次は2001年の同時多発テロ事件。チェンバーストリートの店舗が立入禁止区域に入った。街が再生した08年にはリーマンショックが起こり、ダウンタウンのコンドミニアムからは人が消えた。
「そういう訳で、2017年ごろから『そろそろ、また真っ逆さまに落ちるのでは』と思いつつも何も起こらず、年をまたいでは『まだか』と思う日々が続いていました」
だからこそ、今回のコロナ禍への順応は早かった。仕入れを即座に中止し、店舗ビルオーナーとの家賃交渉準備を開始。顧客が飲食業界から一般家庭にシフトしたことを受け、オンラインストアの仕入れは毎日自らが管理し、小まめな調整を続けている。
「困難に出合うと、その経験が自分の中に蓄積されて、次の困難に応用できる。決断しやすくなる。だからありのままに受け入れます」と川野さん。「意識し続けると、自然とそう考えられるようになり、困難に対して無心に、一生懸命に頑張れるようになります」
神様はスローダウンを許さない
座右の銘は『人生は一難去ってまた一難』。ただ、65歳を過ぎた頃から「そろそろいいかな」と思っていた。2019年からは「生涯現役」でありつつもペースを落とそうと、90日間の世界クルーズ旅行を毎年の恒例行事とし、23年分まで予約した。
今年3月、留守を預かるニューヨークの社員たちが自宅待機に切り替えた時も、川野さんは船上だった。「会社が潰れなかったのは、社員みんなのおかげです」と当時を振り返る。
各国がクルーズ船の受け入れを次々と停止し、残り30日に迫っていたクルーズ旅行は中断。帰宅難民になる瀬戸際のタイミングで、なんとかオーストラリアから日本経由でニューヨークに戻った。実はそれが、日本行きの最後の航空便だったことは後から知ったという。
「神様はスローダウンをお許しにならない。死ぬまで、『一難去ってまた一難』なんだ。そう気付いた瞬間、『世界のいろんな物を見て回りたい』という思いが頭から吹っ飛びました。もっと集中して、仕事を深掘りしてみたい、と」
スッピンにジャージー姿でパソコンに張りつく日々。「座り続けて、お尻がおせんべいのよう」と笑う。
光がともる、その日まで
有名ホテルやレストランが次々と廃業してしまい、屋内飲食も昨年12月に再び中断。観光客も、彼らの目当てだったエンタメもない。
「ニューヨークを輝かしい存在にしていたものが、一つ一つ消えていく。街がボロボロになるのを見ているのは悲しいです。間違いなく復活するでしょうが、時間がかかる。誰も先が見えませんね」
それでも前を向き、できることをやっていく。困難は必ず去り、また忘れた頃に戻ってくるのだから。
川野作織さん
「コーリン」創業者・社長
来米年: 1978年
出身地: 東京都
好きなもの・こと: クルーズ旅行
特技: おしゃべり
中学校教員を経て、1978年に来米。
82年に「コーリン」を、2005年に非営利法人「五絆(ゴハン)ソサエティー」を設立。
07年に国連で「Leadership Award」受賞。
17年には外務大臣表彰を受けた。
korin.com
NYでカラオケ
1960年代後半、日本で発祥し国民的娯楽となったカラオケ。80年代以降、台湾や韓国などアジアをはじめ、海外に進出したカラオケは、今や北米やヨーロッパでもみんなに愛されるエンターテインメントとなっている。ここニューヨークでも「KARAOKE」の看板を見掛けることもしばしば。今号では、カラオケで上手に歌うコツや市内にあるカラオケ店を紹介!思い切り歌って騒いで、ストレスを発散しよう!
スタンドアップコメディーを見に行こう!
マイク1本で客を笑わせるスタンドアップコメディー。その内容は時事ネタや政治・経済、人種、宗教からジョークや下ネタまで幅広い。今回は、ニューヨークで奮闘する日本のお笑い芸人・村本大輔さんや、コメディーショーのプロデューサーとして活躍するドリュー・ビークラーさんらに、ニューヨークのスタンドアップコメディーについて話を聞いた。
私たち、こんなことやってます!
気になる企業を深掘りする連載企画。今回はPi Water Inc.の代表 太田光子さんにインタビュー。
今年のサマーキャンプはダンスで体を動かそう!
毎年どのような夏の過ごし方をしようか保護者は頭を悩ませるもの。しかしサマーキャンプは思い切って新しい分野に挑戦するいい機会。今年はヒップホップやジャズ、コンテンポラリーダンス、バレエで思いっきり体を動かす夏はいかが。