街がクリスマスイルミネーションで彩られ、ホリデーシーズンを実感するこの頃。本号ではニューヨークで美味しく食べられるクリスマスケーキにフォーカス。日本人ならクリスマスの食卓にケーキは欠かせないはず !
街がクリスマスイルミネーションで彩られ、ホリデーシーズンを実感するこの頃。本号ではニューヨークで美味
——お2人が知り合ったきっかけは?
信元 娘が毎週金曜日に、栄光ゼミナールで鈴木先生に算数と国語を教えていただいているので、お話する機会があって。栄光はクラス終了後に先生が保護者一人一人とお話してくださり、いろいろと相談させていただいています。
——信元さん自身、他者のスピーキングスキルを育てるコーチで、書籍も出版されていますよね。
信元 「20字に削ぎ落とせ〜ワンビッグメッセージで相手を動かす」(朝日新聞出版社)という本です。スピーチやプレゼンは、聞き手が知りたいことや大事なポイントを理解した上で、情報を整理してアウトプットする力だ、という内容です。
ロジカルに情報を整理していく思考と、自分の言葉でストーリーを語るエモーションがそろって、初めて相手を説得して動かすことができる、「ロジカル思考×ストーリー」という考えを軸にしています。
鈴木 日本はロジカルシンキング教育の機会がなかなかなくて、学校も「とりあえず覚えろ」という姿勢ですよね。なぜそれが大事で、何にそれを使うのか、どんな風につながっていくのか考えることを、ないがしろにしている気がします。
信元 子どものうちからロジカルシンキング教育がされていたら、楽になるはずです。娘は現地校4年生ですが、計算式は全部正解しても、文章問題で考えなきゃいけない要素が入ってくると、できなくなる。
日本語も英語も使って考えて、自分の意見を述べて解決できるところまで持っていかないと、国際人として通用しないのでは、という問題意識を持っていたところに、鈴木先生が登場したわけです(笑)。
鈴木 将来活躍できる人材には、問題発見能力、問題解決能力、コミュニケーション力の三つが必要です。つまり、記事を読んで何が問題かを発見できる読解力、それを解決するための情報収集力や整理する力、そして相手の意見や気持ちを酌んで発信するコミュニケーション力です。
今、その三つの力を付けてもらえるクラスを作ることを考えています。将来社会に出て、どんな仕事に就いても必要な能力です。
信元 算数や国語だけでは身に付けられない力を付けるクラスを作ろうとしているわけですね。小学校3、4年生くらいから鍛えていけば、「真の国際人」が育成されると思います。
——クラス構想は?
鈴木 例えば、子ども新聞のようなものを使い、文章を読んだ子供に「何がこの記事に書かれていて、何が問題なのか」を把握してもらいます。それをどう解決していくか話し合って、最終的に解決策を発表し、それを成功させるための方法を話し合う、ということなどを考えています。
信元 戦略コンサルタントがプロジェクトでやることと全く同じですね。それを子供のうちから身に付けておくのはすごいことなので、新しいプログラムに期待感が高まります。
——それぞれ、子どもたちには将来どのような人になってほしいですか?
鈴木 自分の思い描いた未来にたどり着けるように、力を持ってほしい。やりたいことに自信を持って、世界で存在感を出せる人材になってほしいです。
信元 そうですね。自分の娘のことを考えたときに、日本でも米国でもそれ以外の国でも、娘の価値が出せるような人材になってくれたらいいなと思います。
鈴木 これからの厳しい時代を生き抜くために、教育者として何か伝えられるものがあれば伝えていきたい。これからは本質を見抜いて発信できる力がないと、AIに取って代わられると思います。新型コロナウイルスもそうですが、今までにないものが出てきたときに対応できる人が生き残れると思います。
信元 先生のクラスをきっかけに、自分で発言することや考えることは楽しい、と思ってくれる子どもたちが増えたらすごくいいこと。期待しています。
(編集注=取材・撮影は今年3月のものです)
写真左:鈴木智之
東京都出身。大学卒業後、カナダ留学を経て栄光に入社。栄光ゼミナール高等部「ナビオ」の教室責任者、指導・教室運営にあたる。大学受験のための医学部英語勉強法、教員採用試験対策英語講座を執筆。2017年に、マンハッタン校開校に伴い来米。指導経験20年。ze-edu.com
写真右:リップシャッツ信元夏代
東京都出身。1995年に来米し、伊藤忠インターナショナルに勤務。2004年に事業戦略コンサルティング会社アスパイア・インテリジェンスを、14年にブレイクスルー・スピーキングを設立。日本人で唯一の、ワールドスピーキング・コーチ・プログラム認定講師。aspireintelligence.com
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