グローバル時代の子育て

その81 「好きなこと」と 「得意なこと」を伸ばす

お子さんが好きなことは何でしょうか? 子どもの「好き」は自発的な「やる気」の源です。両親の仕事は子どもの「好き」を応援してあげることです。好きなことをとことん追求させて高いレベルに引き上げてあげると、他のこと(勉強など)に対しても意欲の高い子どもに育ちます。

子どもが一人で遊んでいるときの様子を観察すると、何をするのが好きか、どんな分野の本が好きか、どんなおもちゃが好きか、どんなことに興味があるのかが分かります。

子どもの「好き」を見つけたら、それに関連する分野の習い事に参加させて「特技」にしてあげてください。

「好き」を「特技」に引き上げる

友だちと一緒に身体を動かすことが好きな子どもでしたら、サッカーやバスケットボールなど集団の習い事に従事すれば大いに能力を発揮するはずです。

家の中で絵を描いたり、レゴで遊んだり、一人で細かい作業をすることが好きな子どもでしたら、絵画教室や工作教室に参加させたり、プログラミングやロボティックスを体験させると良いでしょう。歌やダンスが好きという子どもでしたら、演劇教室やダンス教室に参加させて人前で演じる経験をさせてあげてください。

「好き」を親が応援してあげると、子どもは自発的なやる気で技能を向上させていきます。親に言われて嫌々習い事をするのと、本人がやる気で練習するのでは技能の伸びに大きな差が生まれます。やる気で取り組む子どもは、当然、周囲よりも頭一つ突き抜けることができるのです。

「好き」を追求させると「得意」が分かる

「好き」をやらせていると、子どもの「得意」が見えてきます。

例えば、ゲーム好きな子どもは、手先が器用で細かい作業が得意なことが分かります。子どもの「得意」を見つけたら、その分野も伸ばしてあげてください。親子で日曜大工に励んだり、プラモデルを作らせたり、科学キットを買い与えて機械作りに取り組ませたりすると、将来、有望なエンジニアに化けるかもしれません。

「手先が器用」というのは才能です。誰もが持っている能力ではありません。でも親がそれに気付かないと、子どもはその才能を活かすことができないのです。子どもの「得意」を見つけたら、「手先が器用なのはすごいことだよ!」と口に出して伝えてあげることが大切です。子どもは自分で自分の得意には気付かないのです。なぜなら、「できて当たり前」だからです。

「得意」に関連する職業体験をさせる

親が子どもの「得意」を見つけてそれを言葉で伝えてあげると、子どもは「得意」をより強く意識するようになり、実際にその部分が伸びていきます。そのタイミングで「得意」に関連する職業体験をさせると、子どもは将来の夢を描きやすくなります。

手先が器用な子でしたら医者、エンジニア、工芸職人など、器用さが要求される職業を見せてあげたり、職業体験をさせてあげるのです。

今は、多くの自治体や企業が子どものための職業体験イベントを実施していますので活用してください。「得意」は将来、自分の職業になり得るのだということが分かれば、子どもはさらに意欲を持って自分の「得意」に磨きを掛けていくようになります。

得意に磨きを掛ける

「得意」は子どもが努力して身に付けたものではない場合がほとんどです。手先が器用な子は生まれつき手先が器用なのです。トレーニングを重ねて器用になったわけではありません。故に、「得意」を親は見落としがちなのです。

子どもの「得意探し」に敏感になりましょう。そして「得意」に磨きを掛ける活動に従事させてあげてください。もともと才能があるのですから、努力すればその分野の一流になることができます。

 

 

 

船津徹 (ふなつ・とおる)

TLC for Kids代表 教育コンサルタント

1990年明治大学経営学部卒業。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。
しちだ式教材制作に従事。2001年ハワイ州ホノルルにてグローバル教育を行う学習塾
TLC for Kidsを開設。
2015年に
TLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校開設。2017年上海校開設。
アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上のバイリンガルの子どもの教育に携わる。
イエール大学、ペンシルバニア大学など米国のトップ大学への合格者を多数輩出。
著書に「すべての子どもは天才になれる、親(あなた)の行動で。」(ダイヤモンド社)、「世界で活躍する子の〈英語力〉の育て方」(大和書房)。

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