【連載】ナースが見たコロナの月日・最終回 これから私にできること

月間集中連載・ナースが見た コロナの月日


 

今年4月初めに、日本でクルーズ船の乗客・乗員が新型コロナウイルスに感染されたことがニュースになりました。この乗客・乗員のうち、感染しても新型コロナウイルスを発症した人と、発症しなかった人がいました。

配属された医師が「同じ状況の中、なぜ発症する人としない人がいるのだろう」と疑問に思い調査したところ、それはその人たちが「新型コロナウイルスをどう解釈していたか」、そしてその人たちの背景にある自分像が、大きく関与されていたことが判明しました。

不安と病気

発症した人は新型コロナウイルスに対し、「もしかかってしまったらどうしよう」という恐れや不安がある、緊張状態の中で過ごされた人であり、発症しなかった人は、「かかったとしても何とかなる」と現状を楽観的に捉えて過ごされた人でした。

これは新型コロナウイルスに関してだけではなく、全ての病気に対しても言えることで、何らかの形で体がストレスを受けてしまい、病気を発症してしまうということです。

ストレスの原因としては、人間関係、仕事や金銭面などさまざまですが、その奥底には「自分の存在価値をどう解釈しているか」が重要となります。

私は、長年看護士として携わり、多くの患者さんを受け持たせて頂きました。その中で、生きたくても人生に終止符を打たなければならない人も多く、私は現代の医療に限界を覚えました。

 

病気を恐れる人、そしてある程度楽観的に捉える人とで感染の違いがあると、柿沼さんは話す(写真はイメージ)

 

内的アプローチを探して

私ができることは患者さんの健康管理、それはベットサイドでの衛生面のケアや、多種類の点滴投与など、外的アプローチでした。何か内的アプローチがあるはずと模索していた所、梯谷(はしがい)先生(transform-management.jp)から「本当の自分に出会えば病気は消えていく」と教えられ、言葉を元にさまざまな病気を内側から治療していくことのすばらしさを知りました。

梯谷先生のアプローチは、根本的な病気の原因となるものを特定していきます。何気なく発している言葉で、現状が分かります。「本当の自分」で生きることにより、病気を治すだけでなく、今世での自分の使命・役割をも知ることができます。

病気でいることを選ぶのも、病気を止めることを選ぶのも自分次第。これからの時代は精神医療に移行していくことは過言ではないと、私は考えています。

私はここニューヨークで、梯谷先生のメソッドをもとに「トランスフォーメーショナルコーチ」として、カウンセリングサービスを提供させて頂いています。

皆さんが本当の自分を思い出し、輝かしい人生を送れるようサポートさせて頂くことが、私の人生の役割だと思っています。詳しくは、transform counseling8@gmail.comまでお問い合わせください。

 

 

〈おことわり〉

このコラムは、筆者の体験を元に構成・執筆しており、勤務病院の見解を示すものではありません。

 

 

 

柿沼香折さん

ニューヨーク州認定看護師。14年間で、州内の複数の病院で医療に従事。
今年3月1日からは、マンハッタンのNew York-Presbyterian/Weill Cornell Medical Centerにて勤務している。
その傍ら、個人カウンセラーとしても活動中。

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