今話題のプランタンニューヨーク
今年3月下旬に、160年の歴史を持つフランスの百貨店プランタン(PRINTEMPS)が、ウォール街に米国初出店を果たした。「百貨店ではない」をコンセプトにした小売りの新時代を切り開く新しいリテールモデルを目指す、今号ではそんな話題のプランタンニューヨークの魅力を探ってみた。
ニューヨークで奮闘する日本人たち。その新しい発想、夢に向かって走る姿は、私たちを常に刺激する。今、輝いている新人に熱い思いを語ってもらい、また推薦者からの応援メッセージも聞く。
——ダンスを始めたのはいつですか?
3歳の時、地元のバレエ教室の発表会で見た「ピーターと狼」の猫のお姉さん役に憧れて始めました。
以来ずっとバレエをやっていましたが、姉が通う高校の芸術科の文化祭でマルチメディア系のショーを見て、自分もやってみたくなり、入学してパフォーマンスグループに所属しました。プロジェクションマッピングとマルチメディア・パフォーマンスをやっていました。
——卒業後はダンスの道に進んだのですか?
いえ、将来の仕事のことなどを考慮してメイクの専門学校に進みました。ですが、その2カ月後に「これが最後」と決めていたダンス教室の舞台に立った時、「ああ、私はずっと踊っていくんだ」と感じてしまい、すぐダンス科に変わりました。
卒業後は芸能事務所での活動を経て、モダンジャズスタイルのダンサー、稲吉優流(まさる)のアシスタントをしていました。その時にエイリースクールの話を聞いて留学を決め、2014年にオーディションを受けて合格しました。
——学校生活で大変だったことは?
体力的なことが一番きつかったです。1年目はエネルギーがあるので頑張れたんですが、2年目はクラスに加えてショーのリハーサルも入ってくるので、もう体力が持たなかったです。
——卒業後の生活は?
どんな作品にもひたすら出演し、プログラムに名前を載せてもらおうと奮闘する日々でした。コネクション作りという目的もあり、友達のショーに無償で出て、作ったビデオを持って大きなカンパニーのオーディションを受けまくり、落とされまくり…。落とされることにはもう慣れましたね(笑)。その頃が一番辛かったです。でも落ちた後で別のオーディションに呼ばれて仕事をもらえることも出てきて、マイナスから脱しました。
——現在4カンパニーと契約されていますが、どのように入団したのですか?
アーチバレエの場合は、オーディションを受けたときは何も連絡がなく、その後のリハーサルに呼ばれて入団し、以来毎シーズン契約しています。ジョン・レイラー・ダンスカンパニーは、ワークショップ後にオーディションを受けて、最終的に選ばれました。
——思い出深い作品は?
エイリーカンパニーが毎年年末にニューヨーク・シティー・センターで行う公演の中に、学内のオーディションで合格した学生約20人が出演できる大きな作品があり、そこに出演したことです。学生ながら仕事として給与をもらえた、初めての舞台だったので、思い出に残る作品の一つです。
——今後やりたいことは?
いろいろありますが、その一つとして、ダンスで海外に出たいけれど、やり方がわからなくて悩んでいるような人たちの相談に乗ったり、日本に帰った時にワークショップをするといった形で、日本の皆さんをサポートできたらいいなと思っています。
大野葵さん
■神奈川県出身。
2014年に来米。
The Ailey School卒業後、Arch Ballet、Jon Lehrer Dance Company、Brooklyn Ballet、Ballet Nepantlaで活動中。
Instagram: @aoi_ohno
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