共感マーケティング

第239回(最終回) やろうよ!

会社員として19年、起業し独立後、自営業者として21年間商売をやってきました。学んだのは、「商売がうまい人と下手な人がいる」わけではなく、「やる人とやらない人がいるだけ」だということです。

商売のうまい人、
下手な人

知人に、オンライン販売の花屋がいます。19年1月からYouTubeを始め、LINEと連動し、コツコツやってきました。この度チャンネル登録者数が4万人、LINE登録者3000人を超え、物販が500万円になったそうです。つい聞きたくなりますよね。「どうやって?」と。

誰でもできるウルトラCがあるわけではなく、「睡眠時間を削った努力」のたまものです。一日80〜100件も届く問い合わせに、一つずつ丁寧に返信していきます。LINEだと即返信できるので、返信しても追い掛けっこみたいになってしまう大変さ。しかしそれが仕事だから、彼は毎日スマートフォンとにらめっこしています。

時には講師として講演に呼ばれるそうですが、彼はすべて包み隠さずノウハウを公開します。彼いわく「実行する人はいない(笑)」とのことだから、公開しちゃうそうです。つまり、「やるか、やらないか」だけでやれば成果が出るし、成果が出てない人はやってないだけなのです。

空飛ぶセブン

新型コロナの影響で、外出自粛となってしまい、多くの店舗が窮地に陥りました。

Mさんは、千葉県で「セブンイレブン」を経営しています。フェイスブックで「セブンLovers」という、セブンファンのコミュニティーを主宰し、仲間らに宅配サービスを始めました。

「予算はこれくらいで、Mさん、テキトーに選んでよ」

するとMさんは、依頼主の好みに合った商品を詰め合わせて宅配します。これが「空飛ぶセブン」です。

もちろん、依頼主の近所にもセブンはあります。ですが、彼らが買っているのは「Mさんセレクト=目利き」なんですね。また、店舗で入手できる食材と調味料でできる、料理レシピを専門家に作ってもらい、SNSで発信しています。コンビニは、地域に根ざした店舗という意味合いが強かったのですが、Mさんの発想力と行動力が再定義しました。

声の雑誌

私は、文章で発信することをメインにしてきましたので、ブログ、フェイスブックが主軸です。ただ、新しい顧客との出会いは常にやらなければなりません。

そこで、YouTubeチャンネルを開き、声で届ける雑誌「JOYWOWヴォイス」を始めました。「JOYWOW ヴォイス」と検索してみてください。10分程度の長さで、各回にスポンサーが付き、ナレーション冒頭に宣伝する商品を読み上げます。

これは、スポンサーと同チャンネルにとって、新規顧客獲得目的の施策。1年かけてじっくりやっていこうと考えています。

さて、長くご愛読いただきました当コラムは、今回で最終回となります。厚く御礼申し上げます。「JOY+WOW+LOVE and FUNをモットーに、笑顔で楽しい日々をお過ごしください。またいつかお目に掛かれることを楽しみにしております。声だけですが、同チャンネルでお会いしましょう。

 

今週の教訓
笑顔で実行!

阪本啓一
ブランディングコンサルタント。大阪大学人間科学部卒業後、旭化成入社。
2000年に独立し渡米、ニューヨークでコンサルティング会社を設立。
06年、株式会社JOYWOW創業、現在取締役社長。
地球と人をリスペクトする、サステナビリティ経営の実現に取り組む。
「ブランド・ジーン〜繁盛をもたらす遺伝子」(日経BP社)などの著書・訳書、講演活動も多数。
www.kei-sakamoto.jp


読めばわかるこの一冊

具体と抽象
細谷功

「哲学、理念、あるいはコンセプトといった抽象概念がもたらす効果は、個別に見ているとバラバラになりがちな具体レベルの事象に『統一感や方向性』を与える」(本文より引用)

 

世の中わかりやすい話が好まれます。

「もっと具体的に話してください」

現場は具体で動きます。

「いつ、誰が、どこで、何を、なぜ」

クレーム対応、価格交渉、契約更新すべて具体です。しかし、変化の激しい現在の環境では、具体ばかりでは先を読むことができません。

ビジネス書は、抽象的コンセプトを伝えたくて書きます。しかし、抽象的なままだと伝わりにくいので、具体的事例を交えます。

すると、時の経過と共に事例が腐り始める。変化が高速だから、余計に賞味期限が短いというわけです。

現場で具体ばかり触っていると、自分自身の賞味期限が短くなってしまいます。「具体と抽象」を往復するための一冊です。

 

 

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