グローバル時代の子育て

その76 子どもの「強み」を見つける方法

子どもに「強み」を持たせてあげたいけど、何に向いているのか分からないという方は、少し視点を変えて、子どもの「人と違う部分」に、目を向けてください。身体的な特徴でも、性格でも、関心・興味でも、何でも構いません。子どもの「違い」に目を向けてみましょう。

違いを言葉で
伝えてあげる

「身体が大きい」「すばしっこい」「負けず嫌い」「集中力がある」「優しい」「社交的」「マンガが好き」「ゲームが好き」「動物が好き」「絵を描くのが好き」「歌がうまい」など、どの子どもにも、必ず人とは違う特徴があります。それが「強みの芽」です。子どもの「強みの芽」を見つけたら、言葉に出して伝えてあげてください。子どもは自分の強みを自分で気付くことができません。ですから、親が伝えることが大切です。「負けず嫌いは才能だよ!」「集中力は人に負けない武器だよ!」「社交的な人は将来成功するよ!」など、具体的に伝えましょう。親からそう言われると、子どもは自分の「強み」を意識するようになり、実際にその部分が伸びていきます。

強みを活かせる
習い事を探す

「強みの芽」を活かせる習い事に参加させましょう。たとえば「負けず嫌い」の子でしたら、競技スポーツに参加させれば、大いに能力を発揮するはずです。子どもの「強み」を活かせる習い事に参加させると、コーチや周囲の親からも「◯◯君は負けず嫌いで強いね!」と褒めてもらえます。

他者(特に大人)から褒められると、子どもは自分の強みへの自信を深め、その部分がさらに大きく伸びていきます。皆さんも子どもの頃に、親や親戚や先生から言われた「何気ない一言」がずっと頭に残っているという経験があるのではないでしょうか。

 

「強み」と「弱み」は
表裏一体

気長と短気、明るいと暗い、素直さと強情さ、勇敢さと、ひきょうさ、気強さと気弱さ、粘り気と移り気、やる気と嫌気、陰気さと陽気さ、性格というのは単独では根付きません。子どもの性格には「表と裏」があるのです。ある芽は大きく、ある芽は小さく育ち、それらが複雑に絡み合い、お互いに影響しながら個性を作っていきます。

親が子どもの「悪い芽」に目を奪われていると、その裏にある「良い芽」が潰されて(小さくなって)しまうのです。くれぐれも悪い芽には触れずに、良い芽を伸ばすことに集中してください。以下を参考に、お子さんの「強みの芽」を探してみましょう!


子どもが一番喜んだり、うれしい顔をするのはどんな時ですか?


子どもが一番長く集中できるのは何をしている時ですか?


音と言葉、どちらにより反応しますか?


文字と絵、どちらにより反応しますか?


数字と文字、どちらにより反応しますか?


話すことと聞くこと、どちらが好きですか?


どんなおもちゃで遊ぶのが好きですか?


誰と遊ぶのが好きですか?


家の中と外、どちらで遊ぶのが好きですか?


子どもの身体的特徴は何ですか?


子どもの性格を一言で表すと何ですか?

 

 

 

船津徹 (ふなつ・とおる)

TLC for Kids代表 教育コンサルタント

1990年明治大学経営学部卒業。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。
しちだ式教材制作に従事。2001年ハワイ州ホノルルにてグローバル教育を行う学習塾
TLC for Kidsを開設。
2015年に
TLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校開設。2017年上海校開設。
アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上のバイリンガルの子どもの教育に携わる。
イエール大学、ペンシルバニア大学など米国のトップ大学への合格者を多数輩出。
著書に「すべての子どもは天才になれる、親(あなた)の行動で。」(ダイヤモンド社)、「世界で活躍する子の〈英語力〉の育て方」(大和書房)。

 

 

 

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