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ニューヨークで奮闘する日本人たち。その新しい発想、夢に向かって走る姿は、私たちを常に刺激する。今、輝いている新人に熱い思いを語ってもらい、また推薦者からの応援メッセージも聞く。
——ダンスを始めたきっかけは何ですか?
4歳の時にダンスがやりたいと言い出した私を、母が近所のモダンダンスのスタジオに通わせてくれたのが最初でした。
小学校4年生の頃、恩師に憧れて「ダンスの先生になりたい」と夢を抱き、それからジャズダンスも習い始めました。関東国際高等学校の演劇科に進み、そこで本格的にミュージカルを学びました。
——卒業後、ダンスの道に?
3年間厳しい時間を過ごしたので、普通の大学生活が送りたくなり、短大に進みました。授業後はダンスのレッスンにインストラクターの仕事もやりながら、充実した生活を送って、とにかく楽しかったです。
20歳の頃から、レビューショーなどでダンサーとして活動しながら、テレビ番組の振付助手や、チアダンススクールのコーチをやっていました。そして、これからダンサーとしてどうやっていこうかと考えていた頃、1週間ニューヨークを旅行する機会があったんです。
朝昼はレッスン、夜はミュージカル観劇という毎日でした。その時に訪れたステップス・オン・ブロードウェーが魅力的で、この学校で学びたいと思っていたら、翌年、スカラシップ生を募集するオーディションが日本でありました。合格することができて、ニューヨーク生活が始まりました。
——スクールで得たものは?
ゲスト講師の授業を受けた時に、先生から「僕がディレクションをするミュージカル『フェーム』のオーディションを受けてみなさい」と声を掛けてもらい、チャンスが訪れました。まさかアメリカでミュージカルの舞台に立てるなんて思っていなかったので、一番達成感を感じた瞬間でした。この舞台をきっかけに、いろいろなチャンスや出会いがあり、「パフォーマーとしてこの地でもっと頑張ろう」と決心しました。
——アメリカに来て、一番悩んだことは何でしたか?
オーディションではアメリカ人に自己アピールで負けることが多く、自分の強みは何か、悩みました。日本ではほっそりした体型が好まれる傾向があり、筋肉質で男っぽい自分の体型がずっとコンプレックスでした。でもここではみんな、自分に自信を持って生きています。私もこの体型を強みに、「強い女性」のイメージを出していったら、オーディションでも審査員の印象に残るようになりました。
——これからの目標は?
全米をツアーで回って、ミュージカルに出るのが今の目標で、見せ場のある役をもらえるようになりたいです。
最終的には、日本でダンススクールを立ち上げることが夢です。私はダンスの先生から夢をもらったので、今度は人に何か与えられる人間になることで、サポートしてくださった人々に恩返しをして、次世代に何かを伝えられる人間になりたいです。
〈編集注〉
この記事は3月に行われた取材を基に作成しました。
下田めぐみさん
レビューショーやテレビのバックダンサー、振付助手、ダンスコーチとしての活動を経て、2018年に来米。
昨年はミュージカル「FAME」に出演した。
Instagram: mooogu102
「GALA Hispanic Theater Washi-ngton D.C」でのミュージカル「FAME」のステージ。2幕始まりで、リードダンサーとしてタンゴを踊った
昨年10月に、「JCE Jazz Dance Project」の「Have a Little Sunshine」をセンターで踊り、ダンスキャプテンと振付助手も務めた
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