大学進学を考える 日本と米国、二つの国で学び暮らす選択
コロナ禍を経験して社会は大きく変わった。日本社会も例外ではない。未来を見据えて、グローバルな大学進学の選択肢の一つとして、米国と日本で自分たちのルーツを生かす学びについて掘り下げる。
編集部が取材に行けない分、電話取材で入手した各地の「生の声」を、引き続きお届けしていきます!
第5弾は、バージニア州ロズリン在住で、ワシントンDCの職場に通勤する、ラジオ大好きさんに取材しました。ホワイトハウスに程近い職場は、現在ホームレスが増加中…。ニューヨークよりも危険度が高いそうです。
ラジオ大好きさん
神奈川県出身。2019年、日系企業の駐在員として来米。エンターテインメントが大好きで、ミュージカル「ハミルトン」のワシントン公演を楽しみにしていたものの中止となり、最近はラジオを聞くことと、ランチのデリバリーが可能なレストランを開拓することに夢中。
ワシントンは5月13日付の発表で、自粛が6月8日まで延長となりました。勤務先は、ホワイトハウスから数ブロックにあるオフィスビル。目の前の教会では、炊き出しが週3日行われているため、ランチタイムの時間はホームレスが長い列を作っています。
また、ビルの裏にある公園では、ホームレスたちが自主的に建てたテントが並び、寝泊まりしています。これは、非常事態宣言で人々が自粛生活に入る以前には見られなかった光景です。警官は公園周辺を見回ることはあっても、炊き出しをしている教会前にはいません。ホームレスたちから直接危害を加えられることはありませんが、物乞いなどで近づいてくることが多々あり、食事はデリバリーで注文することが増えました。
ビルの裏の公園に出現したホームレステントの数々(写真提供:ラジオ大好きさん)
3月下旬の夜に、メトロ駅付近でホームレスに絡まれたことがきっかけで、通勤は自宅から会社への往復にウーバーを利用しています。ですが、赤信号で車が止まるとホームレスたちが窓ガラスをノックしながら物乞いをしてくるので、窓を開けることも難しいですね。
2019年の花見の様子(写真提供:ラジオ大好きさん)
ワシントンの桜まつりは私自身、赴任前から何度か観に来ていたので、とても楽しみにしていました。今年は3月21日ごろが見頃だったのですが、外出自粛要請があったにもかかわらず桜を観に多くの人々が外出してしまったため、22日から連日朝7時から夜8時ごろまで、桜の周りには警察が規制テープを張るようになりました。その後、25日には「外出禁止令」が発令され、違反した人は、罰金最高5000ドル、または禁固刑90日間の刑が科せられるため、外出する人もめっきりいなくなりました。
規制線が貼られた桜並木(写真提供:ラジオ大好きさん)
ライトアップされていない夜桜を暗い中で観ることしかできませんが、周辺が真っ暗で、見に行くことも怖くてできません。今年は鑑賞する人はもちろん、桜も泣いていたと思います。
自宅の近くにあるスーパーマーケット「セーフウェイ」は、3月中旬ごろ、野菜、肉、乳製品、麺類なども含め、店内の棚がほぼ空になっていました。食料品などは3月下旬から徐々に再入荷したのですが、5月初旬までトイレットペーパーが入荷せず、自宅のトイレットペーパーが3ロールくらいしかなくなった時は、本当に焦りました。
スーパーの棚は、ほぼ空っぽ(写真提供:ラジオ大好きさん)
マスクは、心配した家族が日本から送ってくれたので問題ないですが、キッチンペーパーやサニタイザーなどは、政府機関が多くある地域にもかかわらず、流通がとても悪いですね。正直、ニューヨークの方が恵まれていると思います。
最近は、ウーバーの運転手とビルの掃除の女性、ホームレスとしか会話していない自分に危機感を覚えています…(笑)1日も早く、自粛が解除になってほしいと願っています。
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