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犯罪や災害は、実際に降りかかってから行動するのでは遅い! 手の届く範囲で始められる対策を、ジャピオンと一緒に講じよう。(取材・文/南あや・音成映舞)
自分の生活範囲内に潜む脅威を知り、警戒しよう。何気ない日常の行動は大丈夫?
ニューヨーク市内で最も発生件数が多い犯罪は窃盗(Grand Larceny)で、NYPDの報告書によると、2019年度は約4万3250件が報告されている。次点で多いのは重暴行罪(Felony Assault)で約2万700件。ちなみに、殺人(Murder)は320件程度だ。これらの数字は、約20年前に相当する1998年の件数からはいずれも減少しており、殺人は半数程度にまで落ち込んでいる。しかし直近と比較すると、2019年の殺人件数は、前年比で8%増。直近の過去3年で初の上昇として注目される。
安全なエリアはどこ?
犯罪率は地域ごとにも異なる。昨年に市が発表した犯罪地図(Crime Map)によると、住人1000人に対する発生件数の比率が最も低かったのは、スタテンアイランド南部(トッテンビル、プリンスズ・ベイ、アナデールなど)。次点はマスペス、キューガーデンなどのクイーンズ区中央部。ベイリッジ、ベンソンハースト、ボローパークなどのブルックリン区南部が続く。
逆に件数が多いのは、マンハッタンの30〜45ストリートと、レキシントン〜9アベニューの間。グランドセントラルやタイムズスクエア、ペンステーションなどがある、人口密集エリアとも読み取れる。窃盗事件も、アッパーイーストサイドおよびミッドタウン以南でひんぱんに発生している。
殺人件数はまた分布が異なり、127ストリート以北のハーレム、ブロンクス区メルローズやシャーロットガーデンズ、そしてブルックリン区クラウンハイツ北部やウィークスビルでの発生が顕著だ。
覚えておきたいティップ
犯罪に遭遇した際は、911通報を第一に考えよう。140カ国以上の言語に対応した通訳対応があるので安心。通報で最も重要な情報は、発生場所だ。突然の出来事にパニックになっても、慌てずに、誰がどこでどんな被害に遭ったのかをはっきり伝えること。
以下、NYPDによる各所での安全対策のミニティップを挙げる。
▽公共交通機関=ラッシュ時以外の地下鉄は、車掌がいる車両に乗る。バスなら運転手に近い前方へ。乗車中に眠らない
▽バー、ナイトクラブ=ドリンクがどのように作られたかに注意を払い、一度目を離して放置したものには口を付けない
▽ATMマシーン=屋外にあるものは使わない。覗き見している人がいないか、鏡で背後をチェック
▽ランニング=なるべく夜間走行は避ける。やむを得ない場合は明るい色の服を着るか、反射素材を着用
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大正15年創業の
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