ニューヨークで見つける 新生活にも役立つ こだわりの雑貨
新生活の始まる春は何かと身の回りの雑貨を新調するのにもいい時期。最近は日本からの出張者や旅行者もめっきり増え、最適な雑貨やニューヨークならではのファッションを知っておくことで会話も広がりそう!
ブルックリンのガイドブックの著者、安部かすみが、本で書ききれなかったことやまだまだあるお気に入りスポットを紹介します。「大切な友人に紹介するとしたら?」という目線で選んだとっておき。今週はウィリアムズバーグにある「Antoinette Brooklyn」です。
今回は、私の特に大好きな店とオーナーを紹介します。店頭に置かれた招き猫に引かれるように入ったのが、このお店との最初の出合いでした。
上質の「一点モノ」のみ
「元気〜?」と近所の人々が次々に訪れ、オーナーのレキシィにあいさつします。2011年のオープンから9年。「(常連の)彼女は子供の頃から知っていて、親のような気持ちよ」とレキシィ。
世界中のファッショニスタに支持される「Antoinette Brooklyn」では、何十年も前に生産されたアルマーニ、ヴァレンティノ、ミッソーニ、バーバリー、アン・クラインなど、質と価値の高い1点モノの衣類や小物が並びます。
バイヤーでもある彼女の審美眼でセレクトされるのは、1940年代モノから98年モノまで。彼女いわく「ヴィンテージの定義には最低20年必要」で、2000年モノも入りそうですが、98年までと決めているのは訳があります。「ファストファッションは買わないの」。
おおよそ90年代後期から世界中に拡大していったファストファッションですが、環境に与える汚染問題や生産地の劣悪な労働環境は深刻です。「中国で大量生産された衣類は繊維の質が悪いから、すぐ毛玉ができて耐久性がないの。それ以前のアメリカ産の衣類は毛玉などできなかった」。確かにそうですね! 目からうろこでした。
接客中によく聞こえてくるのは「これは日本のデザイナーによるものよ」という会話。日本ブランドも彼女に認められています。
ブルックリンのデザイナー「Karie Laks」のツーピース(95ドル、135ドル)
日本大好きのオーナー、レキシィ・オリヴェリさん。高校時代の友人が「ナイキスケートボーディング」の立ち上げ時に作ったノベルティの招き猫は、同店の宝モノ。「売ってとよく言われるんだけど、これだけは売れないの〜」
セレブの来店も多い
彼女は以前GAPジャパンで働いていたこともあり、日本が好きで、スタッフも日本人です。HBOのドラマ『ザ・デウス』の衣装スタッフが番組用に、また有名ブランドのデザイナーが昔のデザインを参考にするために、購入したりするそうです。
「日本人の顧客も多いわよ。ローラ、米倉涼子、大島美幸、舟山久美子、松岡モナ、植野有砂たちも来てくれたわ」
招き猫の影響は絶大のようですね!
近所の人々が次々に「ハ〜イ、元気?」と声を掛けていく
質の良いヴィンテージがズラリ(メンズも一部あり)。全部洗濯済みなのでヴィンテージ特有の匂いもなし
All Photos © Kasumi Abe
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