第 10回 バレンタイン・前編

毎日をちょっと楽しく、ちょっと華やかに。

生花の専門家が、花を楽しむティップを毎週紹介します。



第 10回 バレンタイン・前編

ウェディングは一生に一度の、思い出に残るイベント。会場やドレス、ゲストの手配と、新郎新婦にはタスクが山積み! 忘れられがちです

いよいよ2月14日(金)はバレンタインデー! アメリカでは、男性から女性に花を贈るのが一般的です。

生花店にとっては、母の日に並び、1年で最も忙しいシーズンの到来。そこで今回は2週にわたって、バレンタインの花事情をお話しします。

デキる人の贈り方

当店「Adore」では毎年、1月中旬ごろから、ダイレクトメールやSNSでバレンタインシーズンの案内をしています。

それでも毎年、「当日買えば間に合うだろ」と思うのか、「忘れてた!」と焦っているのか、駆け込みで花を買いに来るお客さまは、かなりいます。購入列は店の外にまで伸び、店の電話は1日中鳴り止まず…。

しかし、デキる男性は、金曜日の当日ではなく、月曜日の時点から勝負をかけるのです! 月、火曜日などの早い段階で、女性の職場にフラワーアレンジメントを贈るのが、アメリカ流のスマートな気遣い。そうしてバレンタイン当日には花は持たず、2人で食事に行くのです。

もちろん当日に花を贈るための事前注文も多く、毎年、花の注文はバレンタイン当日の1週間前から急増。当店では、オンラインはもちろん、電話でも予約が可能です。ちなみに店舗受け取りもありますが、ほとんどが配達です。

ディナーを予約しているレストランに、あらかじめ花を手配しておくのもいいですね。「テーブルに置きたい」と注文時に伝えていただければ、ちょうどいいサイズでお作りし、指定のレストランまで配達します。

そして、もし娘さまがいるなら、忘れずに花を贈ってあげてくださいね。年齢にかかわらず、大切な人に感謝と愛を伝えることは大事なことです!

当日購入は要注意!

土壇場での購入で気を付けてほしいのは、花の値段が多少高騰するということ。世界規模で花の需要が高まるバレンタインシーズンは、生産元の卸値がそもそも高くなるのです。

特に、当日を前に多くの花が売り切れた場合、生花店は追加注文をかけるのですが、値段は初期値の1・5倍になることも…。

先述の通り、店も混雑して購入に時間がかかるので、ギフトの花はやはり事前注文することを、強くオススメします!

 

〈お知らせ〉

Adore Floralでは、2月24日(月)午後6時30分から華道クラス、25日(火)午後6時30分からクッキーアイシングのクラス、29日(土)午後1時から、フラワーアレンジメントのクラスをそれぞれ開催します。

各クラスの詳細は、左記ウェブサイト内「Classes in Japanese」ページをご確認ください。

今週のアレンジ

愛を優しく伝える配色

 

Photos by @Hirokophotography

 

 

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