ホリデーシーズンの定番といえば、『くるみ割り人形』。なぜ全米で、この作品が定着しているのか? 経済効果、出演者インタビューを交え、さまざまな角度から掘り下げて紹介していく。
困難に立ち向かい、今を全力で生きる日本人ビジネスパーソン。名刺交換しただけでは見えてこない、彼らの「
今週はキャロルガーデンズにある「Dear Swallow」です。
キャロルガーデンに昔からある、ギフトショップを訪ねてみました。
創業21年、街の顔
とある平日の午後、「Dear Swallow」を訪れると、近隣の常連客や学校帰りの学生などが、ひっきりなしにやって来ます。「ずいぶん昔に○○を買ったのだけど、まだあるかな?」「アイスクリーム屋を探しているけど、この辺にあるかしら?」「犬は元気?」と、次々に人がやって来てオーナーのアンさんと会話します。見知らぬ通行人からの質問にも丁寧に応対する、彼女の温かい人柄が伝わってきます。
店がオープンしたのは、ブルックリンが脚光を浴びる随分前の1998年のこと。以来21年にわたって、ずっとこの地に根を張ってきました。「この周辺は随分と変わりました」と、アンさんは振り返ります。なんでも2001年の911テロ事件後、世界貿易センター周辺に住んでいた人々や店は、避難のため次々にブルックリンへ引っ越して来たそう。そのような街の移り変わりを、アンさんはずっと見守り続けてきました。近所の多くの人々に支持されているのは、店と共にアンさんがいつもそこにいる「老舗の安心感」からでしょう。
手作りジュエリーから日本製の器まで、世界中から集められた個性的なアイテムがそろう店内
アンさんがデザインした、オリジナルの手作りリング(77ドル〜308ドル)
安全や公正労働も配慮
クールな黒壁と年季の入った木の床が、インテリアのポイントです。店内に散りばめられているのは、ジュエリーや小物たち。ジュエリー作家でもあるアンさんの手作りリングやペンダントは、故郷カリフォルニアの自然や植物を彷彿(ほうふつ)とさせるデザインが特徴です。他にもインドやアフリカ、ヨーロッパなどから集められたアイテムも。日本の噐類(12ドル前後)もあります。「日本の食器は、飾り気がなくエレガントで耐久性にも優れ、人気です」とアンさん。
「有害性のある塗料を使った商品は仕入れない」と、デザイン性に加え安全性にも配慮しています。「うちで扱っているものは、信用しているディストリビューターから仕入れたものだけ」。世界中で行われている不当労働によって作られた物も、輸入しないようにしているそう。経営者としての真っ当な哲学が、長年の人気につながっているようです。
ジュエリーデザイナーでもある、オーナーのアンさん
同店はギフト探しにもおすすめ
All Photos © Kasumi Abe
困難に立ち向かい、今を全力で生きる日本人ビジネスパーソン。名刺交換しただけでは見えてこない、彼らの「
ホリデーシーズンの定番といえば、『くるみ割り人形』。なぜ全米で、この作品が定着しているのか? 経済効
寒くて長いニューヨークの冬は温かいスープと麺でも啜りたくなる季節 だ。しかし寒い時の外食は避けたいも
ホリデーシーズンの定番といえば、『くるみ割り人形』。なぜ全米で、この作品が定着しているのか? 経済効果、出演者インタビューを交え、さまざまな角度から掘り下げて紹介していく。
寒くて長いニューヨークの冬は温かいスープと麺でも啜りたくなる季節だ。しかし寒い時の外食は避けたいもの。そんな時は自宅で手頃に食べられて身体を温められるインスタントラーメンはいかが? 今回は知られざるインスタント麺の誕生秘話からアレンジレシピまで紹介。
この秋ニューヨークの最大の話題といえば、先月オープンした「ウェグマンズ」のアスタープレース店をおいて他にない。人気全米一の栄誉に輝く地元密着型スーパーだが、今までネイビーヤードに店舗があっただけで、その実態がよく知られていなかった。ところが、ここにきて売り場総面積8万7000平方フィートのフルサイズ店上陸である。抜群に鮮度のよい青果類と最高級の精肉。デリカも充実。しかも店内には日本の「魚屋さん」もあるとか。徹底解剖してみる。
漫画やアニメは米国でも日本のカルチャーのパワフルさを感じる貴重なコンテンツでもある。本号ではこれから公開を控えるアニメや今後注目のアニメや漫画のイベントについて紹介する。