今年9月にアラ&
ニューヨークで奮闘する日本人たち。その新しい発想、夢に向かって走る姿は、私たちを常に刺激する。今、輝いている新人に熱い思いを語ってもらい、また推薦者からの応援メッセージも聞く。
——ヨガを始めたきっかけは何ですか?
元々体を動かすのが好きで、学生時代は陸上部に所属していました。妊娠を機に体を動かせなくなったのがストレスでした。何かないかと思った時に、東京でマタニティーヨガを知りました。
その後、傾倒したのは、アシュタンガ・ヨガ。正直、ヨガのゆったりした動きに物足りなさを感じていた私には、求められる動きが多いアシュタンガが性に合っていた気がします。
——インストラクターになった経緯は?
夫の転勤で東京からロンドンに転勤となり、その後アメリカに来たのですが、ストレスや疲れから体調を崩してしまいました。そこで、1日に何時間もヨガをやるほどのめり込み、初めて「ヨガの真髄」に触れた気がします。
呼吸を使って内的エネルギーを促し、さらに自分の身体的・精神的状態を、冷静に把握するすべを学びました。ヨガによって、新しい世界が開けました。
さらに多くの人にこの体験を知ってもらいたいと思い、インストラクター免許を取得することを決めました。
免許自体は割と取得しやすいのですが、いざ、自分がヨガから得たものを他人に「おすそ分け」したいと思った時、「しっかり伝えるには何か足りないな」と感じたんです。精神面ではヨガが助けてくれましたが、体のことは、しっかり分かっていなかった。そこで、パーソナルトレーナーの資格も取得しました。
——クラスでは、どんなことを教えていますか?
体系としてはヴィンアサ・ヨガですが、アシュタンガの要素も混ぜています。単調にせず、普段やらない、少し難しいポーズも取り入れます。
その他、地元スカースデールの学校で、マインドフルネスを学校に導入するための活動もしています。昔に比べてストレスが多く、精神的なトラブルを抱えやすい時代ですから、小さいうちに「ありのままの自分でいい」という思考回路を形成する、お手伝いができればと思います。
——クラスを運営していて、大変なことは?
広告を出さず、口コミ程度の規模でやりたいと思っていたのですが、最初は生徒がゼロの日も珍しくありませんでした。駐在員が多いので、生徒の回転が早いのも難しいところです。
ただ「もうやめよう」と一大決心をするほどの投資はしていなかったので、時と共に変化していくだろう、と構えていました(笑)。
——クラスで最もやりがいを感じる瞬間は?
生徒さんから感謝された時、一番「やっていてよかった」と思います。
——今後の目標は?
自分の苦手な部分や弱い部分をひっくるめた、前向きな生き方を、生徒さんが見つけられるお手伝いをしたいと思います。生徒の皆さんが、肩肘張らずにリラックスして、輝けるようになってくだされば、うれしいです!
推薦者の言葉
ヨガインストラクター
シヴァニさん
奈美と出会って4年以上経ちました。熱意にあふれ、練習を怠らない彼女は、初心者にも始めやすい方法でヨガの良さを伝えています。誰にでもお薦めできる、素晴らしいヨガインストラクターだと思います。
パテル杉浦奈美さん
愛知県出身。東京で証券会社勤務を経て、ロンドンに移住。
2014年に来米。
17年からスカースデールの自宅でヨガクラスを開講。
yogalifewestchester.com
『新人の日常チェック!』
彼らは日常をどうやって過ごしているのか。仕事場、オフの姿を追う。