お洒落を楽しむ秋 ニューヨークのメンズファッション
秋の気配が漂ってきた今日この頃、ワードローブも夏物から秋物へと入れ替える時期。本号ではニューヨークのメンズファッション情報を紹介。季節の変わり目のお買い物に役に立つトレンドや最旬メンズブランドをチェックしよう。
今週はレッドフックにある工房「Fort Standard」です。
次のダンボやインダストリシティーとの呼び声が高い、レッドフック地区。倉庫跡地を利用した大型スペースに、おしゃれなギャラリーや工房、ワイナリーなどが数多くあります。この地で家具職人がアトリエを構えていると聞いて、倉庫の一室を覗いてみました。
職人一家で育った
広い家具工房を訪れると、10人ほどの木工職人がせわしなく働いています。木工所はシェアリングワークスペースで、何社かとシェアしていて、日本人の木工職人も見かけました。機械で木を削ったり、組み立てたり、ガヤガヤしています。その中にハイエンドな家具ブランド「Fort Standard」も入っていて、5人の職人が日夜、洗練されたモダン家具を生み出しています。
「Fort Standard」の創業者で木工アーティストの、グレゴリー・バンテンさんが迎えてくれました。お父さんもおじいさんもメタルを扱う職人一家で育ち、子供のころから、手で何かを作り上げたり、メカニカルなもの(オートバイなど)がずっと好きなのだそう。
「メカニックとクリエーティビティーが融合しているのが家具デザイン。自分の天職です」とグレゴリーさん。当地で大人気のコンセプト・アイウェア店「Warby Parker」、シェービング・ブランド「Harry’s」や、スウェーデンのバッグブランド「Fjallraven」などのショールームを担当するなど経験を積み、「Fort Standard」を立ち上げたのは2011年のことです。
レッドフックのアトリエにある、職人が働く作業場
ホワイトオークと真ちゅう製「Strata Credenza」は、2018年のリリース時からの人気ライン。オーダーメイドのため料金は1万6250ドル〜(要問い合せ)
洗練された小物も
顧客はレジデンシャルで、インテリアに特別にこだわりのある層が対象です。一つ一つを要望に答え、丁寧に手作りしているため、テーブルが4000ドルからと、特別な価格設定。インテリアデザイナーを通して受注が入るそう。
庶民には縁がないのかと思いきや、使い心地が良くてグレゴリーさんのセンスが光る、小物オブジェクトもあります。栓抜き(44ドル〜)やワインストッパー(76ドル)などお手ごろ価格。私も栓抜きを使っていますが、真ちゅう製で手の平に馴染んで触り心地が良く、これからも大切に使い続けていきたいです。
栓抜き(44ドル〜)やワインストッパー(76ドル)など、手作りの温かみが伝わるお手軽な商品も
創業者でデザイナーのグレッグさん
All Photos © Kasumi Abe
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紅茶をめぐる冒険
初秋の訪れとともに飲みたくなるのがポットで淹れた紅茶。茶葉やブレンドによって異なる香りと味は、私たちをくつろぎと恍惚の世界に誘い、またある時は懐かしい記憶を辿る道標にもなってくれる。極上の一杯を求めて、ニューヨーク紅茶めぐりの旅、はじまりはじまり。
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