ケーキデザイナー:ヒロヨ・ルイスさん

ニューヨークで奮闘する日本人たち。その新しい発想、夢に向かって走る姿は、私たちを常に刺激する。今、輝いている新人に熱い思いを語ってもらい、また推薦者からの応援メッセージも聞く。

——お菓子作りを仕事にした、きっかけは?

 子供のころからお菓子作りが好きで、趣味でパウンドケーキを焼いたりしていました。ただ、最初はシェフを目指していて、高校卒業後はフランス料理店で働き始めました。

 店では皿洗いやウエイターの担当で、調理の機会がなかったので、一念発起してニューヨークの調理学校に入学。在学中にインターンシップを探していた際、テレビ番組「料理の鉄人(Iron Chef)」の料理人、森本正治さんに手紙を書いたら、快く「ノブ」で採用してくれました。ただ、調理場が満員だったのでデザート担当に(笑)。そのうちメニュー考案なども任されると、すっかり楽しくなり、5年間デザート担当でした。

——他にはどんな職場で働きましたか?

 フランス菓子の「フィナンシェ」や、「エンパイア・ケーキ」など。レストランのデザートは、メインコースを邪魔しない、シンプルな和風のお菓子が中心でしたが、「フィナンシェ」はフランスの焼き菓子を大量生産するので、働き方もずいぶん違いましたね。

 ただ、将来的には自分でビジネスをしたいと思っていたので、並行して個人のオンラインストアを始め、少しずつ顧客を増やしていました。独立は5年ほど前から構想がありましたが、子育てが落ち着くのを待っていました。

——現在の仕事内容は?

 ウエディングやベビーシャワー、誕生日や企業パーティーなどに向けた、カスタムメードのケーキを作っています。半年前に注文をする人もいれば、2週間後のウエディングのケーキを駆け込みで注文する人もいて、仕事量は週によってピンキリです。大きなサイズのものが、作っていて楽しいですね! クオリティーも妥協したくないので、上質な材料で、全て手作りすることを心掛けています。

——注文が多いケーキは?

 バタークリームやチョコレートクリームのものが多いです。女性だと花モチーフ、男性だとスポーツや車など趣味をモチーフとしたデザインが好まれますね。多いのが、ばくぜんとしたイメージだけがある注文。「とりあえず何枚かスケッチを起こしてみて」と言われ描くのですが、いざ見せてみると「なんか違う」とお客さまも迷走し始めてしまうんです(笑)。予算の兼ね合いもあって、デザインは難しいですね。

——仕事で大変だと感じることは?

 自分一人で注文受付から制作までをやっているので、ついつい働き過ぎてしまうのが悩み。終業間際の注文メールも、チェックして返信せずにはいられないから、帰れない(笑)。ただ、どんな注文でも、お客さまの笑顔を見ると、「作ってよかった」と思います。

——今後の目標は?

 まずはスタッフをあと2人採用して、自分はケーキ制作に集中したいです。ケーキ作りを教える教室も、どんどんやっていきたい。この1年が勝負だと思っているので、頑張ります! 

 

 

ヒロヨ・ルイスさん

東京都出身。2001年に来米し、「Institute of Culinary Education」に入学。
今年8月にオンラインストア「SOMA Cakes NYC」を開設。
somacakesnyc.com

 


 

『新人の日常チェック!』
彼らは日常をどうやって過ごしているのか。仕事場、オフの姿を追う。

 

こちらがヒロヨさんの作品。小さなパーツを個々に作り、配送先のパーティー会場などで組み立てる

 

客の好みの色や雰囲気、テーマをヒアリングして、スケッチに起こす。ケーキ作りよりもこちらの方に時間が掛かることもあるのだとか

 

休日は、家族と一緒に過ごすことが多い

 

 

 

 

 

 

 

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