Page 14 - NY Japion
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NYで奮闘する 若者に直撃インタビューニューヨークで奮闘する若者たち。 その新しい発想、夢に向かって走 る姿は私たちを常に刺激する。 今、輝いている若者に熱い思いを 語ってもらい、また上司からの応 援メッセージも聞く。ジェシカ・ジョリーさん「酒ディスカバリーズ」イベントプランナ ――日本酒との関わりはど のような若者がいきなり信ー、酒ソムリエのように深まりましたか?用されるのは難しい。だか らこそ真剣にやっているこ とを知ってほしくて利き酒 師の資格を取りました。――日本酒関連の活動を するようになったきっかけ は?た。それ以降、日本酒に関 連したイベントに行くよう になりました。 実際に日本酒を造っている蔵元の方々に会ったことが刺激になって、次のステップに進むために2015 あとは日本語の敬語と 初めて日本酒を飲んだ 時に、「こんなにおいしいお 酒、初めて!」と感激しまし た。その時に飲んだのが、南 部美人の大吟醸酒。口当た りがみずみずしく、香りが 華やかで、日本酒がこんな に味わいが優しくて飲みや すいものなのだと知りまし年に利き酒師(酒ソムリエ)日本酒の用語も難しいで す。敬語をうまく使えず恥 ずかしい思いをしたことも あります。日本酒の用語も 仕込みに関連したものは 化学的な言葉が多く戸惑 うこともあり、もっと勉強 しなくてはと思います。 ――楽しかったことは? あるイベントで日本酒のPR会社の「酒ディスカバリーズ」と関わりを持ち、 ょうど同じ時期に「ミス・サ お仕事をさせていただくよ ケUSA」のコンペがあり うになりました。働いて3、 運良く優勝し、米国での日 4年になりますが、日本の 本酒のPR活動にも携わ 蔵元がニューヨークにいら ることになりました。 っしゃる時のアテンドをし ――今はどんな活動を? たり、日本酒のイベントを 昨年から始めた日本酒コーディネートを通して日 ――大変だったことは? 本酒のストーリーをアメリ 経験を重ねてこそリスペ カ人に伝えています。 クトされる業界なので、私酒を普及させることです が、将来的には日本酒があ まり知られていない国にも その味わいや歴史、背景を 正しく伝えていきたいで す。何よりも、日本酒を飲 んでもらって人を幸せにし たいです。今年の夏にはブ ルックリンで米国人が日本 酒の蔵を開けます。いろい ろな国で日本酒を作る人 達が出てきていて、これか らもっと面白くなっていく はずなので、私も日米の架 け橋になりたいです。の資格を取得しました。ちクラスでは、季節に合った 「ミス・サケUSA」で優お酒の解説や飲み比べなどを通して日本酒を紹介しています。また 代に日本酒を広めるには音楽でアプローチするのがいいと考えて「ソウル・サケ」というイベントも手掛けています。日本酒と1960年代、年代のソウル音楽をペアリ い体験になりました。 ングするもので、興味を持 ――今後やりたいことは? ってもらっています。 今の目標は米国で日本勝して日本の蔵元を回り ましたが、地方ごとに食べ 物や環境に特色があってそ れを見るのが楽しかったで す。また日本酒は蔵元が環 境や季節を大切にして、心 を込めて作っている職人技 だと実感できたことも、い若者の日常チェック!若者彼らは日常をどうやって過ごしているのか。 仕事場、オフの姿を追う。トライベッカで開 催した日本酒ク ラスでは、ワイン 醸造者を対象 に、日本酒の酒 のテイスティン グと講 義を行っ た70推薦者のことば酒ディスカバリーズ代表/ 酒サムライ 新川智慈子さん20ジェシカの笑顔と日本酒 愛は日本酒業界の宝で す。日本全国の蔵元にも ジェシカファンが多数いま す。今では、ニューヨーク を代表する人気酒ソムリ エの一人として活躍する ようになり、今後がますま す楽しみです。岐阜県の蔵元 たちと記念撮 影。ニューヨーク で は 、酒 の イ ベ ント に 出 席 し た 岐阜県の蔵元 をアシストしたPhoto by Tracy Qiuジェシカ・ジョリーさん■神奈川県横 須賀生まれ。FITを卒業後、ワコールに 勤務する傍ら日本酒のPR会社「酒ディ スカバリーズ」で酒ソムリエとして活動。 www.sakediscoveries.comニューヨーク州 クリントンコーナ ーズのエールワ イフファームへ 友達と旅行に。 常 に 勉 強を兼 ねて農産物の 収穫地を訪れて いるFriday, June 23, 2017|Vol. 921|14 INTERVIEW

