Page 14 - NY Japion
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ゾボックス(RESOBOX)」 代表の池澤崇さんが語り 合った。他文化に対する許容性が あるので、その中でもLI Cに魅力を感じ選びまし た。ーディア空港のほぼ中間の 絶好の位置で、航空会社の ジェットブルーの本社もで きました。ホテルなどもた くさん増えていて、この辺 りはニューヨークで一番の ホテル街になると思ってい ます。海外から来てこの周■□■古川 うちは昨年移った ばかりですが、弁当を製造 するためのスペースとしベントオン代表辺のホテルに宿泊する人たちを対象にすれば、日本の文化をより世界に広げられると思っているんです。古川 シティグループをはじめ、企業も増えているし、 ――LICはどんな街です コンドミニアムもどんどん か? 新築されていて、今後も発 池澤 マンハッタンほどビ古川徹レゾボックス代表池澤崇展が期待できるエリアです ね。ケータリングの市場も あります。 ――マンハッタンにはこだわジネス一辺倒ではなく、ブ ルックリンのように個人ア ーティストの文化活動が盛 んなエリアとも違う。ビジ ネスがバックグラウンドに あって、その中で文化的な ものを作っているのがクイ 共に拠点を置く、「ロング 拠点を置いたのは池澤さん アイランドシティー(以下、 の方が先ですが、拠点に選しやすい場所ということで っていなかったのですか? 選びました。ここに移転す 池澤 まったくこだわってLIC)をテーマに、弁当を 製造販売、2店舗をマンハ ッタンに展開する「ベント オン(BentOn)」代表の古川 徹さんと、日本文化を紹介 するカルチャースペース「レんだのはなぜですか?池澤 うちは日本の文化を世界に広げる文化事業をやっています。クイーンズは150以上の言語が話され、多様性があるエリア。 池澤 JFK空港とラガなかったです。マンハッタンまで 分くらいだし、むし ーンズ、特にLICです。 ろLICの人気が伸びな 「BentOn」はまさしくその かったのが不思議です。 典型。単に食を提供だけで 古川 うちの場合は、弁当 なく、日本の弁当という文 を販売する店舗(カフェ)は 化、そして健康的なものを やはりマンハッタンで、と考 提供するという強いミッシ えます。でも、いかんせん家 ョンがありますよね。そん 賃が高い。そこで店舗では な企業がもっと来てくれた 作業や人員は極力軽くし ら、ここは他にない場所に て、高品質な商品は別の場 なっていくと思います。 所で作るのがいいと考えま 古川 メディアがそういう した。そして作ったものを 風に作っていってくれるか マンハッタンの店舗に搬出 というのもありますね。古川 実はお会いするのは初めてですよね。LICに て、かつ市内にデリバリー今後も発展期待できるエリア ―古川池澤 イメージ作りも非 常に大きい。十分素地はあ ります。マンハッタンやブル ックリンとは違う風に発展 してくれたらうれしい。僕 もその一端を担えればなと 思ってます。 ――今後の展望は?世界中から人が集まる場所になる ―池澤る前の工場はローワーマン ハッタンにありましたが、 家賃や施設の広さを比較 しても、ぜんぜんこっちが いいですね。するやり方のほうが賢いや り方だと思ったんです。米 系の飲食店は、そのやり方 でやっているところが多い ですね。古川 米国市場の顧客を 開拓し、弁当という文化を 根付かせることを常に目指 しています。ケータリング の市場があるLICを基 板に、まず市内に 店舗カ フェをオープンすることを 目指します。将来は、従来 の「弁当」とは違うニューヨ ーク発の「BENTO」を、 日本でも展開できたらう れしいです。池澤 LICは世界中か ら人が集まる場所になる と思っているので、出張で来 てうちのコンテンツを見た ビジネスマンとの関係を広 めて、何かを作っていきた いです。さまざまな人種の 客に訪れてもらって、その 反応を見ながら、日本の文 化を世界中に投げていき たいです。池澤崇東京都出身。慶應大学商学部卒業後、 2005年ニューヨークへ。ニューヨーク市立大 学でMBA取得。11年、LICに「RESOBOX, Inc.」を設立し、ギャラリー、クラス、イベントの3 事業を開始。コンサルティングと飲食部門も開 設。「RESOBOX Studio」と新オフィスもLIC にオープン。www.resobox.com古川徹東京都出身。成城大学法学部卒。実家の弁 当屋あづま給食センターに就職。2006年渡 米。「FUJI Catering」を引き継ぎ、翌年「AZUMA USA Inc」設立。12年に「Bent- On」に改名し、ミッドタウンとダウンタウンに出 店。15年に本社をLICに設立。www.bento n.nyc、www.bentoncafe.nyc1015Friday, October 28, 2016|Vol. 888|14 INTERVIEW気になる二人のNY対談二人だからできる話がある。 気になるあの人たちが、 一つのテーマについて対談する。テーマLIC

