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$300 $250 $200 $150 $100$50 $0【今週の用語解説】バリアントカナダの製薬大手、バリアン ト・ファーマシューティカルズ・ インターナショナル。大型買 収を繰り返し、事業規模を急 速に拡大。2010年にCEO に就任したマイケル・ピアソン 氏 は 、研 究 開 発 投 資 を 減 ら し、買収によって利益を最大 化する経営手法で投資家に 注目された。しかし医薬品の 不正な販売手法や売上高の水増し疑惑が昨秋に浮上し、 株価は一時、最高値の10分 の1に急落。同社は不適切な 会計処理を認め、同CEOは 事実上更迭され、大株主の 著名投資家ビル・アックマン 氏が取締役に加わった。1026バリアント社の株価24Friday, April 8, 2016|Vol. 859|16 BUSINESS堀古英司の経済ミラクルキャッチ!ニューヨークは世 界 経 済 の中心地。せっかくこの地 にいるのだから、株価の動 向、企業の買収や合併、 金利政策などを理解し、 資 産 運 用 に 生 か し た い! 敏腕ヘッジファンド運用マ ネ ジ ャ ー が 、経 済 情 報 の 読み解き方をやさしく解説 する。堀古英司ニューヨークに拠点を置く投資顧問会社、ホ リコ・キャピタル・マネジメントLLC最高運用責 任者。テレビ東京「ワールドビジネスサテライ ト」をはじめ、メディアに多数出演。著書に「リスクを取らないリスク」。関西学院大学時代、 アメフト部で活躍。15/04/01 15/05/0115/06/01 15/07/0115/08/01 15/09/0115/10/01 15/11/0115/12/01 16/01/0116/02/01 16/03/01第 回  薬品業界を取り巻く問題ものです。時間をかけて何   そこでバリアント社は、 ん。黙って投資しなくなる新薬開発の裏に投資家の存在あり(アメリカ食品医薬品局) に申請し、これまた時間を かけて審査されて認可され て、やっと薬品として市場品を開発した企業を次々 と買収し、リストラによる 徹底したコスト削減と薬 価引き上げによって業績を 拡大してきました。しかし難病の治療薬は 少々高くても買う  ここ数年間、株式市場で 薬が次々と開発されている に出回るのです。最も上昇率が高かった業 ことは、ITバブルの大き   市場に出回ってからも、 「病気に苦しんでいる患者  高くても特効薬が存在 する事を望むか、安くて効 かない薬で我慢するか。難 病の患者を家族に持つ人な ら当然、少々高くても、そ の難病を治療する薬が存 在する方を望むでしょう。 私も高校1年の時に父を 亡くしましたが、今ではそ の病気には特効薬が開発 されています。お金で解決 できる問題ならば、いくら 借金をしてでもその薬を手 に入れていたことでしょう。 そう考えれば薬価引き上 げの問題は、単に批判して いればよいものではないと 思うのです。界といえば薬品業界が筆 な遺産だと、私は考えてい 臨床試験では起こらなかっ 頭に挙げられます。199 ます。長い研究と臨床試験 た事故が起こる可能性も 9年から2000年にか と当局の審査を経て薬品 ありますし、その後ライバ けてのITバブルはその後 として市場に出回るように ル会社がもっと副作用の少 崩壊し、さまざまな問題が なった成果が、ここ数年の ない特効薬を開発してく 顕在化しました。一方でI 薬品業界の株式上昇につな るかもしれません。このよ Tの進化によってヒトのD がっているというわけです。 うに、薬品の開発は非常に NAが解読され、それをき   これらはもともと主に、 大きなリスクと長い時間の っかけにこれまで治療不可 比較的小規模のバイオテク かかるプロセスであるた 能と思われた病気の特効 ノロジー会社の成果による め、それに耐えられる資金の命綱である薬価を引き 上げるやり方は倫理に反 する」と批判の声が上がる ようになり、大統領選挙で 民主党候補になるであろ うヒラリー・クリントン氏 は、バリアント社を名指し で批判しています。段階もの臨床試験を重ね、 コンサルティング会社出身 その結果をもってFDA のCEOの下、独自の医薬だけなのです。の出し手の存在は非常に重 要です。アメリカで多くの 大型新薬が開発され市場 に出回っている背景とし て、発達した資本市場と投 資家の存在を忘れてはな らないと思います。  その後、会計の問題など もあって、昨年夏に260 ドル台であったバリアント 社の株価は急落、3月末に は 分の1となる ドルを 付けました。度重なる買収 に伴う借金が3兆円以上 もあり、一部には破綻を懸 念する声も出ています。  もちろん最も重要なの はバランスです。少なくと もそのバランスが大統領選 挙を通じて、薬品業界批判 の方に行き過ぎない事を望 むばかりです。批判を浴びた バリアント社とは?薬価引き下げの風潮が 広がるのは大問題  しかし昨年夏以降、薬品 業界を巡って問題が起こっ ています。代表的なのはバ リアントという薬品会社で す。前述のように、一般に製 薬業界では新薬の研究開 発に莫大な費用と時間が かかる一方、成果を得られ ずに投資が無駄になること も少なくありません。  多くの人は、「バリアント社のやり方はひどい。破綻 になっても当然だ」と思わ れるかもしれません。しか しこのような動きが薬品 業界全体に広がり、あたか も「薬価は安く設定しなけ ればならない」という風潮 が広がってしまうのは大き な問題です。というのは、前 述の通り、新薬の開発にと って投資家の存在は非常に 重要なのですが、リターン である薬品の価格がリスク に見合わないと投資家が 判断すれば、資金が集まら なくなり、そもそも新薬の 開発が出来なくなってしま うのです。投資家は声を上 げて反論などしてくれませ


































































































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