Page 4 - NY Japion
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店内は近所の住民はじめ、遠方、海外からも訪れる客でにぎわう。プロジェクタ ーで猫の名前、性格などを紹介している(写真左上)ディレクターのア ン さ ん は 、非 営 利 保 護 団 体 の 創 設 者 で も あ る 。( 同 右 上)同店名物の子猫コーナ ー。ウェブカムでライブ映像を 発信している。(同右下)ブル ックリン・キャットカフェは、おし ゃれな店が並ぶアトランティ ックアべニュー沿いにあるThe Brooklyn Cat Cafe149 Atlantic Ave. Brooklyn, NY 11201TEL: 347-946-2286 meow@catcafebk.com http://catcafebk.com 料金は30分5ドル。アダプション費用は成猫は100ドル、 子猫(ペア)は175ドル。火曜 日定休。ニューヨークの猫カフェでは最大のスペースがある。裏庭の猫キャラが描かれ た壁画に引かれて訪れる客も多いそうだ15 2040(写真上)ベンジャミンさん がカフェ、西山さんが猫ス ペースを担当し、協力し合 っている。(同右上)モダン な雰囲気のカフェでは、カフ ェメニュー以外にも、お好み 焼き(同右下)などの日本 の軽食も提供しているKoneko Cafe26 Clinton St.(bet. Stanton & E. Hous- ton Sts.) www.konekonyc.com 料金は1時間15ドル。アダプ ションの費用は125ドル。毎 週水曜日は子供対象の日。15 20Friday, September 23, 2016|Vol. 883|04 COVER STORY日本食も提供する猫カフェ コ」のスイーツ、かつてブー   猫スペースを管理運営 レーやモモフクで働いてい するのは、動物看護師資格階、イベントやパーティーが できる地下階、裏庭を猫た ちは自由に行き来できる ようになっている。  昨年オープンした「KO ガラス張りで完全に分けら NEKO」のオーナー、ベン れた猫と触れ合えるスペー ジャミン・カーブさんは、 スがある。市衛生局と協議  猫たちのもらい手を捜 すのが最も大切な目的で、 動物保護団体「アンジェリ クル・キャット・レスキュー」 と連携し、殺処分される運 命だった猫や保護された野 良猫などを受け入れてい る。週に一度、常時 〜 匹 いる猫の健康チェックを行 い、日々の状態は保護団体 に毎日報告する。「日本の猫カフェを訪れた をし、この形に落ちついた 時、そのアイデアにインス という。カフェでは通常のカ パイアされました」と語る。 フェメニューに加え、ブルッ  おしゃれなカフェの奥に、 クリンの「パティシエ・トモアットホームな猫カフェに約 匹がアダプションさ アダプションしてもらえるくまでも猫と接することに 重きを置くと決め、飲み 物、食べ物はコーヒーやホ ットチョコレートなど一部 を除き、すべて既成品を提 供することにしたという。  今年5月にブルックリン で初めてとなる常設の猫カ フェが誕生、常時 〜 匹 の猫が暮している。しだが、大きな違いは非営 「『猫カフェ』は、アダプショ利の動物保護団体「ブルッ ンを促進する上で、とてもクリン・ブリッジ・アニマル・ いいビジネスモデルだと思 ど啓蒙活動にも力を入れ ウェルフェア・コリジョン」が いました。皆さんがシェル ている。 運営している点。専門家の ターに来るよりも気軽に足   オープンにあたり、市の アドバイスを直接受けられ を運んでくれますし、きち 規制に関しても事前にリ  店員は主にボランティア で、猫好きな人が集まり、 店内はどこかアットホーム な雰囲気。名物は、子猫コ ーナー。ウェブカムを設置 し、ウェブサイトでライブ 映像を流している。それを 見て、遠方や海外からも訪 れる客もいるのだとか。   たベンジャミンさんが作る を持つマネジャーの西山ア 本格お好み焼き、ざるそば リソンさん。「食と猫を扱う などの日本の軽食、さらに ため、衛生面には細心の注 ビールも楽しめる。「日本の 意を払います」と言うだけ 文化の繊細さが好き」と語 あって、入室には二重のド る言葉通り、モダンでシン アを抜けてスリッパに履き プルな内装の店内は、猫の 替え、手を消毒する。猫ス 絵や写真、インテリアがさ ペースはドリンク、フード りげなく飾られている。 の持ち込みができる地上                  同団体創設者でディレク ターのアン・レビンさんは、  ブルックリン・キャット・カフェの目的は、他の猫カフェ同様、猫のもらい手探 るとあって、開店からすで んとどんな子か知ってから サーチを重ねたという。あれているという。からです」と語る。ここで は、映画上映会やヨガクラ スなどのアクティビティー に加え、当地のペット事情 に関するワークショップな  初来訪者には、スタッフ がそれぞれの猫の性格を紹 介し、コミュニケーションの 方法を説明する。人と猫を うまく引き合わせるのも 西山さんの重要な仕事だ。  将来は、規模を大きくし ていくことと、地元の団体 などと協力し、動物が暮ら す環境への理解を深める活 動をしたいとアンさんは語 った。


































































































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