Page 3 - NY Japion
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03|Vol. 883|Friday, September 23, 2016 COVER STORYNY猫カフェの元祖もらい手探しが目的で、140組のアダプショ ンが成立したそうだ。もち ろん、もらうつもりがない 人もウエルカム。自宅で猫 を飼えないからと、猫と遊 びにくる人も多い。んは、市の保健精神衛生局 と何度も話し合いを重ね、 市側の提案で今のスタイル に落ち着いたという。  ニューヨークに初めてで る。店内は換気システムと きた猫カフェ「ミューパーラ 空気清浄機を完備してい ー」。ストリートから、ガラ る。 ス越しに、店内がよく見え   共同オーナーのエミリ る。猫たちは窓際で道行く ー・リグランドさんは、「こ 人々を眺めている。 こを開く前に、東京とパリィー・カインド」と提携。こ こにいる猫は全て、同団体 にレスキューされた猫た ち。「保護されてオリの中に いるよりも、ここでは自由 に動き回れるし、人に接し て、『本来の自分』をアピー ルできて、猫にとってもリハ ビリになります」とエミリ ーさん。カフェと猫は別の場所  カフェメニューも本格的 だ。何しろ共同オーナーの クリスティーナ・ハさんは、 市内でマカロンパーラーを 2店経営するプロのパティ シエ。エミリーさんもここ をオープンする前は、パテ ィシエとしてクリスティー ナさんの店で働いていた。した店内に、この日は 匹 の猫がいた(通常、8〜 匹)。板張りの床で、スタッ フも客も靴を脱いで上がプン。そのミッションとは、 気に入った猫がいたら、ア 店内にいる猫たちのもらい ダプションの手続きはキテ 手を見つける(アダプショ ィー・カインドを通して行ン)ことだ。う。オープンから約1年半          同店は市内の猫レスキュ ー・ボランティア団体「キテ  店内至る所で猫が眠り、 の猫カフェを見に行きまし飛び回り、アイスコーヒー た」と言う。その上で、ニュやクッキーを手にした人々 ーヨークの猫カフェとしてと戯れる。建築家が猫と客 独自のミッションを打ち立双方のために特別に設計 て、2014年 月にオー   ここで「お見合い」をして  同店は、猫カフェを「猫 部」と「カフェ部」を分けて いる。カフェ部は、「猫部」の ある場所から半ブロックほ ど先の角を曲がった所にあ る。実は猫カフェ開店にあ たり、「レストランやカフェ に動物を入れてはいけな い」という市の法律がハー ドルになった。エミリーさ  カフェは離れてはいるが、 コーヒーやマカロン、クッキ ーを買って猫部に入るのは オーケー。猫部から電話注 文すれば、デリバリーもし てくれる。  ウオークインもできる が、いろいろなイベントを 開催するため、予約したほ うがベターとのこと。そし て、猫カフェ訪問時のエミ リーさんのアドバイス。  「無理やり猫を追い掛け ず、ゆっくりコーヒーでも 飲みながら、猫がすり寄っ てくるのを待つ方が、猫に 好かれますよ」Photo by Christa Hamilton猫と人、双方のために設計された店内は、猫にストレスを与えないように、秘密の 逃げ道や隠れ部屋もある(写真上)「猫は一匹一匹 性格が違いますよ」と語る 共同オーナーのエミリーさ ん。(同右上)カフェ部のミ ューパーラー・パティシエと 同店が販売する猫をモチ ー フ に し た マ カ ロ ン( 同 右 下()Photo by Meow Par- lour)Meow Parlour46 Hester St.(bet. Ludlow & Essex Sts.) Meow Parlour Patisserie 34 Ludlow St.(at Hester St.) www.meowparlour.com 猫部の料金は30分5ドルで、 5時間まで追加料金で延長 可 能 。ア ダ プ シ ョ ン 費 用 は 125ドルから。水曜日定休。過去数年で、ニューヨーク市内には猫カフェが 次々にオープンした。今回は、日本発祥のカル チャーの影響を受けつつも、ニューヨークなら ではの特徴を持つ3店を紹介する。Photo by Meow Parlour15 13 12猫カフェ日和


































































































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