Page 3 - NY Japion
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03|Vol. 877|Friday, August 12, 2016 COVER STORY最新のフードホールはここが違う! デベロッパー会社アーバンスペースが経営するフードホー重要です」とデービットさ んは話す。そこで同ホール は、季節ごとに消費者の嗜 好(しこう)をSNSなど から分析し、ベンダーを入 れ替えることで、常にニュ ーヨーク地元の最旬の味を 提供するのだという。ビレッジでオープンしたジ を買って、一緒に食べること ュースバー「リキテリア」 ができます」ル「アーバンスペース・バンダービルド」の総支配人、デー ビット・ヘイスリーさんに、ブームの理由と人気の傾向 を聞いた。は、コールドプレスの野菜 ジュースを市内で先駆けて 販売した、ヘルシーブーム の草分けとして知られる。  アーバンスペースは他に も、チェルシーのピア に「ローカル志向がカギ」ト・ヘイスリーさん。同ホー ルは昨年、デベロッパー会 社アーバンスペースの旗艦 店としてグランドセントラ ルの裏にオープンした。同 社は他にも、タイムズスク究極のアメリカ文化「ボーデイン・マーケット」 (2019年オープン予 定)を準備中。テレビでお なじみの料理評論家、アン ソニー・ボーデイン氏がプ ロデュースするホールとし てメディアの注目を集めて いる。フードホールブーム はまだ終わりそうにない。  「自分の食べるものを誰がどのように作ったのか、消費者が意識するようになってきました。そして、地元で採れる食べ物を好む傾 エアにあるロウNYCホテ 向が生まれ、地元の生産者 ルのフードホール「シティ を応援するようになったの ー・キッチン」を手掛けたこ が最新のトレンドです」と とでも知られる。 語るのは、ニューヨーク最   地産地消のトレンドを 大級のフードホール「アー ふまえつつ、「常にその地域 バンスペース・バンダービル の要望に叶った空間を提供 ド」の総支配人、デービッ し、地域に溶け込むことが  「アーバンスペース・バンダービルド」にブースを構えるベンダーは約 店。デービットさんの言葉通り、 中、それでもなおフードホ ハンドメードやナチュラル ールが支持される理由は? にこだわる店が多く、ほと   デービットさんは、「フー んどがニューヨーク発のベ ドホールは『手軽さ』と『選 ンダーだ。例えば、ベンダー 択肢の多さ』という、アメリ の一つである「ロベルタズ」 カ人の好きなもの二つが合 は、ブッシュウィックに店舗 体している場所ですから を構えるピザ店。毎朝作る ね」と分析する。「グループ 新鮮なモッツアレラチーズ で遊びに来て、全員が喜ぶ を使い、地元で採れた季節 レストランを一つ選ぶのは の野菜をトッピングに使 大変ですが、フードホール 用。1996年にイースト ならそれぞれが好きなもの  オーガニックや地産地消 を掲げるレストランも多いキャンプ場のように長いテーブルとベンチを、みんなでシェアするスタイ ル。夜には人があふれる            Photo by The Pennsy今、ニューヨークで注目を集めているフードホール。今 年だけでもすでに4カ所が新たにオープンするなど、そ の 勢 い は 止 ま ら な い 。そ こ で 今 号 で は 、人 気 フ ー ド ホ ールの仕掛け人にブームの背景を聞くとともに、注目 の最新フードホールを紹介する。市 内 でも 人 気 のフードトラッ ク「Burgers& Hard Time S a n d a e s 」の シングルバーガ ー(8ドル)Photo by Brian Tiszaニューヨーク 限定店「黒 帯by一風 堂」の黒帯ラ ーメン( 1 2ド ル)通勤途中で 立ち寄るに も便利なロ ケーション で、平日朝か らの利用客 も多いUrbanspace Vanderbilt230 Park Ave. (bet. 45th & 46th Sts.) Mon-Fri: 6:30am-9pmSat-Sun: 9am-5pm www.urbanspacenyc.com/urbanspa ce-vanderbilt ----------------------- Bourdain Market(2019年オープン予定)www.bourdainmarket.com5720Photo by Brian Tisza


































































































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